ええJAんおのみち12月号409
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水 稲 柑 橘営農情報今月の栽培ポイント【今後の管理について】【お米のおいしさの決め手】【防寒対策】令和3年産米はイネカメムシの大量発生やいもち病の蔓延等により、厳しい栽培環境となりました。広島県の作況指数は「99」(暫定値)となり、北部地域の早生品種を中心に、早期梅雨入りと8月中旬の長雨の影響を大きく受けた形となりました。管内においても、早生品種「あきさかり」の防除適期を逃し、いもち病被害が拡大した圃場が多く見られました。来年の作付けに向けた対策等を盛り込                    6た病気(いもち病、紋枯病、稲こうじ病等)み、稲作暦の改良を行っております。今後、各地区での講習会等を通じ、今年発生しへの対策に関する情報発信を行う予定としておりますので、ご参加ください。開催日程等につきましては、最寄りの支店・営農センターまでお問合わせください。生産したお米を出荷し、農業経営を営む方や、自家消費用して家族の食を支える方など、規模はさまざまですが、主食であるお米の栽培は、日本の農業の大きな柱であり、今後も変わらない重要なポジションとして、発展していく必要があります。新しい技術、最新の情報を基に、品質と収益性の高い水稲栽培を実践しましょう。収穫が終わった圃場の管理は、来年の作付けを左右する重要なポイントです。収穫後の株が残ったまま春を迎えると、稲わらの腐熟が完了していないため、田植後のガス発生等の原因となります。イネの活着不良や生育阻害にもつながりますので、早めに耕起を行ってください。また、耕起時に土づくり資材等を投入することで、地力増強の効果があります。生育遅延や収量減少等が気になる方は、投入を検討してみてください。1年間かけて、丹精こめて作ったお米です。一番おいしく食べるために、知っておきたいポイントをご紹介します。 「おいしい」という感覚は人それぞれ違います。味覚だけではなく、嗅覚や視覚など五感すべてが関わってきますので、品種によって微妙に違う味わいを楽しむ場合、さらに個人差が現れます。しかし、タンパク質とでんぷんの含有量を分析することで、ある程度の食味の判断が可能となります。 「タンパク質」は炊飯時に、でんぷんの膨潤を抑えてしまうため、含量が高いと炊き上がりのふっくら感が低下し、「おいしくない」と判断されてしまいます。 「でんぷん」は、主にアミロースとアミロペクチンという2種類の成分で構成され、粘りと硬さのバランスを司ります。アミロース含量が低いほど粘りが強く、高いほど硬めの食感となります。ちなみに、もち米のでんぷんは、すべてアミロペクチンで構成され、アミロースは含まれていません。日本人は粘りの強いお米、いわゆるアミロース含量の低いお米を好む傾向があり、コシヒカリ(約16%)が人気となる理由の一つです。もう一つ、食味を左右する成分として、「脂肪酸」があげられます。これは、お米に含まれる脂肪が、時間の経過と共に分解される際に発生します。数値が高くなると、古米独特の臭いを発するようになり、「おいしくない」と判断されます。おいしさを保つため、15℃以下の低温及び湿度70~75%で保管すると、分解が抑制され、新米時の食味を維持することが可能となります。長期予報では、本年度の冬は寒くなる予想がでています。防寒対策・適期採収を徹底しましょう。清見やしらぬひなどで、まだ防寒対策を実施していない園地では腐敗防止剤を散布後、至急行いましょう。3重袋の保温性が一番高く、+1.3℃の効果があります。設置の際は袋の口から雨水が入らないよう口をしっかり締めましょう。近年、カラスが3重袋を覚え、袋をかけるとカラスが飛来するようになってきています。樹上部にテグスを1m間隔で設置し被害を防止しましょう。また、飛来する方向が判っている場合、横にもテグスを設置すると効果的です。サニーセブンを利用する場合は、スレ傷防止のため外成り果実にサンテをかぶせます。(因島営農センター)☎0845-22-2252  (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035  (世羅西営農センター)☎0847-37-7100●東尾道営農センター ☎0848-56-1231●尾道北営農センター ☎0848-29-9611●御調営農センター  ☎0848-76-2242●向島営農センター  ☎0848-44-2106●因島営農センター  ☎0845-22-2252●世羅営農センター  ☎0847-22-1173●甲山営農センター  ☎0847-25-5035●世羅西営農センター ☎0847-37-7100詳しくはお近くの営農センターへお問い合わせください。December12月

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