【中晩柑類の収穫・貯蔵のポイント】●八朔●はるみ●しらぬひ(デコポン)の採収●はるか●レモン【病害虫防除】●カイガラムシ・ハダニ防除寒い園地のレモンは12月に果実を全量収穫し樹体をサニーセブンやパスライトで覆いましょう。苗木も同様に防寒を行いましょう。棚貯蔵の場合は、果実2~3個重ねまでとします。コンテナ貯蔵の場合は7分入れまでとし、通気性を高めるため底にたる木を敷きコンテナの間隔は10~15㎝程度開けます。適正入庫量は、一坪当たり800~1,000㎏とします。貯蔵中は、1日1回を基本に外気温が貯蔵適温に近い時間帯に換気を行います。また、貯蔵庫が乾燥する場合は、打ち水や濡れムシロを敷き湿度を保ちます。暖かい園地では、1月中旬頃までに採収します。採収後は、コハン症の発生を防ぐため予措は行わず湿度保持に努め貯蔵します。青い果実は有効ポリ包装などで湿度を取ると着色が進みやすくなります。はるみは完全着色後、雨に遭遇すると果皮障害が発生しやすくなります、まだ収穫していない園地は収穫をいそぎましょう。はるみは供腐れしやすい品種です。腐敗果点検をこまめに行うことが必要です。青い果実は新聞紙で覆うと色が進みます。採収は、通常1月中旬頃から行いますが、ヘタ周辺のひび割れやヘタ黒果の発生が見られる園地では採収を早めましょう。防寒対策を徹底し味をのせて収穫しましょう。採収時のハサミ傷が貯蔵中の腐りの主要因となっています。ハサミ傷のつきにくいデコチョンなどを使用しましょう。また、採収時に果実に衝撃を与えると貯蔵中に油胞の黒変が多発します。収穫カゴからコンテナへ移す際は手移ししましょう。各産地で糖度酸度による出荷時期の指示があると思われます。高接樹で毎年酸度が2%を超える園地は苗木への改植を考えてください。採収は1月下旬からが基本ですが、寒波被害の恐れがある場合は採収を早めてください。収穫後は2L以上とL以下に仕分け、軒下の温暖で通気の良い場所で7%程度の予措を実施してください。予措が不十分だと出荷時にス上がり(粒化症)が発生し商品性が無くなります。予措終了後は新聞紙囲い又はもぎたてパックを使用し常温貯蔵してください。本年度の冬は寒くなる予想が出ています。昨年度、寒波被害を受けた園地は収穫を急ぎましょう。レモンは果実が多くなっている状態で、低温を受けると樹が枯死することがあります。寒い園地では欲張らずに、年内で収穫を終了するようにしましょう。収穫後、出荷まで期間が長い場合は、有孔ポリを利用し貯蔵しましょう。収穫後に95%マシン油と尿素を混用し散布しましょう。マシン油はカイガラム【営農相談】農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242 (向島営農センター)☎0848-44-2106 7八朔のヤケは乾燥や高温15度以上で多発する。パスライトを利用したレモン苗木の防寒しらぬひヘタぐろはるみ果皮障害デコポン専用に思われがちですが、みかんなどの収穫も大変しやすい。是非、一度使用してみてください。予措:軒下など、通気性の良い場所で水分をとばし減量する作業
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