ええJAんおのみち12月号409
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家庭菜園【12月の主な作業】【作付け計画の作成】【畑の片付け】【農具の手入れ】【土づくり】●堆肥の役割●堆肥の使用方法●堆肥を選ぶ際の注意点●石灰資材の役割●石灰資材の使用方法【雑草の防除】【タマネギの管理】●追肥●病気の予防今年も残りわずかとなりました。厳寒期の間は畑での作業も限られます。来年度に向けての準備を行っていきましょう。・来年度の作付け計画の作成・畑の片付け・土づくり・農具の手入れ・栽培中の野菜の管理畑を無駄なく活かし質の良い野菜を育てるためには、事前に計画を立てることが大切です。詳しくは来月号で取り上げます。収穫後の残渣や資材を畑の外に持ち出します。そのまま畑に放置すると病気や害虫の温床となってしまうので、今年被害を受けた畑は特に念入りに片づけましょう。支柱などの資材はこの時期に回収して清掃すると長持ちします。また、資材の状態を確認することで、来年準備する資材の目星を付けることが出来ます。鍬や鋤簾等の農具は、使用後に土を落としてやらないとすぐに錆びてしまいます。また、使用するうちに、剪定鋏は刃がちび、桑などは角度が変わります。効率的な作業を行うためにも、この時期に手入れをしてやりましょう。植物が健康に生きるためには土が健康でなければいけません。作付け前には堆肥や土壌改良資材を投入して土の状態を調整しましょう。①土の物理性を改善します。畑がふかふかになり、根張りが良くなります。また保水性・排水性が向上し肥持ちも良くなります。②病害に強くなります。堆肥の投入により微生物の種類が増え、病原菌の異常繁殖を防ぐことが出来ます。③植物に必要な様々な微量要素が供給できます。1㎡当たり2㎏を基準に施しよく混和させます。畑になじませる為にも植付けや種まきの1カ月前には施用しましょう。様々な種類の堆肥がありますが、完熟したものを使用するのが基本となります。悪臭のするものや水分の多いものは未熟な可能性が高いので注意が必要です。また、鶏糞は堆肥というよりは窒素肥料に近いので堆肥としては使用しないでください。①土壌酸度、pHを調整します。土は基本的に酸性の性質をもっており、野菜にとって好適な弱酸性~中性に調整するためには石灰資材が必要です。土壌酸度を改善しても降雨などによって土壌酸度は酸性に傾いていきます。作付け前には毎回、石灰資材を投入しましょう。1㎡当たり100~150gを基準に施します。畑を使用する2週間前には施用してよく混和させましょう。石灰質資材は一般的に苦土入りの製品を使用することが多く、石灰石を砕いた『苦土石灰』や、カキガラを原料とした『マリンカル』、鉄を作る際に出る転炉さいを利用した『粒状ミネGスーパー』などがあります。冬の間は雑草の生育も鈍くなります。今の間に処理を行っておくと春以降の作業が楽になります。種が落ちる前に畑の雑草を抜き取りましょう。草があまりに多い場合は除草剤の使用も考えられます。堆肥や石灰を入れる前に早めに散布しましょう。雑草はどうしても生えてきますが、種が落ちる前の小さいうちに抜き取ることで徐々に密度を減らすことが出来ます。大変ですが小まめな作業を心がけましょう。定植後1カ月を目途に追肥を行います。1㎡当たり化成肥料を一握り程度施します。タマネギの代表的な病気としてベト病が挙げられます。秋から冬にかけて感染し、暖かくなった春に曇天が続くと大発生することがあります。発病すると枯死したり生育が著しく劣ります。また、収穫したタマネギもすぐに腐敗してしまいます。昨年被害を受けた圃場は、ジマンダイセン水和剤等を散布して予防を行うことを推奨します。 ※写真は全てルーラル電子図書館より引尾道店☎0848-55-9048午前9時から午後6時まで営業 向島店☎0848-20-6008午前9時から正午まで営業            用          9【農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店】地域の“旬”と“うまい”をお届けします。患部に発生した分生胞子全身感染株の様子

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