農 3スタイルわたしの神戸出身で、3年前に世羅町へ実践から農業を学ぶ「食べるもの」への関心を培う体験ができる場を作りたい 2020年10月号に登場した、世羅町で白ネギを栽培する福田雄志さんの記事の中に、こんな文言がありました。「この3年ほどは研修生もいたので、栽培面積も作物も増えました」「現在は、お父さんと研修生の3人で農業を営んでいます」。この研修生こそが、今回ご紹介する仁科蒼太さんです。仁科さんは3年前に幼なじみに誘われて世羅町にやって来ました。福田さんのところで2年間研修した後、昨年1月に独立。現在はアスパラガスや白ネギを栽培しています。「白ネギの収穫は9月から。9月に収穫したものは早い(時期の)ものにしては出来がよくて、今収穫しているのも、まあまあの出来ですかね」と仁科さんは笑います。神戸出身で大学は沖縄。大学卒業後、すぐに世羅町で農業の世界に飛び込んだ仁科さん。「大学は農学部でしたが、大学で学んだことはあまり役には立たず(笑)、実際にやる中で機械の使い方やその土地に合った作物、やり方があることを学びました」今も福田さんには分からないことを聞いたり、機械を貸してもらったりと、いろいろ手助けしてもらっているそうです。「研修中は指示を受けてやっていましたが、(独立した)この1年ほどは自分で考えて動くことの難しさを思い知りました。この気候、この状況ならこうした方がいいというのが、まだよく分からないので、これから経験を積んでいきたいです」仁科さんが農業に興味を持ったのは、小学校時代の学童保育での体験がきっかけです。「週末に農業体験をしたり、田舎でキャンプをしたり。食べ物を作って収穫して調理する体験を通して、『食べるもの』に興味を持つようになりました」試行錯誤しながら農業に取り組み、「自分がやった分だけ返ってくる」農業の面白さを今、実感しているという仁科さん。これからの目標を聞くと、「まずは生活できるようになること。そして将来的には自分が農業をやるきっかけになったような、小さい子や若者が農業を体験できる場所を作りたいですね」と笑顔で話してくれました。必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。猫6匹と築100年以上の古民家で暮らしながら農業を営む仁科さん。冬以外は地元のソフトボールチームの練習に週1回参加し、リフレッシュしているそうです。この日は時折、雪が降る寒さ。仁科さんは「寒いのは苦手なんです」と苦笑いしていました鍋に入れても焼くだけでもおいしい「白ネギ」。ネギ特有の香りのもとは「アリシン」という成分で、この成分が血行を良くして体を温めると言われています。まだまだ寒いこの季節、ネギを食べて体の内側から温まりませんか?風邪の引き始めにも効果的です。【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きがAGREADERこだわりの「白ネギ」
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