ええJAんおのみち3月号412
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 農    3スタイルわたしの3年前に生口島に移住地域の方々に支えられてこれから経験を積んで知識や技術を身に付けたい出身は福岡県で、6年前に尾道市に移住してきた松尾さん。「今4歳になる下の子どもが生まれて将来を真剣に考えたとき、元々実家が農家でなじみのあった農業をやってみたいと思いました」。3年前に家族4人で生口島へ。現在はサラリーマンとして働きながら、6か所に点在する畑でレモンなどの柑橘を栽培しています。「引っ越してきて、最初は世間話から『畑がしたい』という思いを周りに伝え、そこから徐々に畑を貸していただけるようになった感じです。自分達は知識も技術もないので、まずは何でも『聞くこと』から。地域の人には畑のことや土地の歴史などいろいろと教えてもらい、孫のように可愛がってもらっています」と松尾さん夫婦は笑顔。この日の取材で訪れた畑は、穏やかな瀬戸内海が見渡せる絶好のロケーション。「普段は1人でラジオを聴きながら黙々と作業しています」と話す松尾さんに、「私は売る方。個人や卸先に販売したり、ええじゃん尾道に出したりしています」と言葉を重ねる恵さん。「作る」と「売る」をうまく分担しながら農業に取り組んでいます。実家はみかん農家ですが、「手伝う程度だった」という松尾さん。でも木にはきれいなレモンの実がたくさんなっていてちょっと驚きます。「本格的にこの1年やってみて、流れは何となく分かったけれど全部が難しいですね。実はなっていますが、剪定の仕方などプロから見たらまだまだだと思うので、これからしっかり経験を積んで知識や技術を身に付けていきたいです」松尾さんはこの春から会社勤めを減らし、さらに農業に力を入れる予定だそう。「当面の目標は専業で生活が成り立つようにすること。加えてこうして農業に興味さえあれば何とかなるというところを見てもらえたらうれしいですね。それが次に農業を始めたい人や管内の農業を守ることにつながればいいな」と穏やかに話す松尾さん。「人生をかけてやっている」と言いながらも、どこか楽しげなリラックスした雰囲気が印象的でした。必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。帰り際、畑の隣にある天満宮にお参りすることを日課にしている松尾さん。「今日も1日ありがとうございました。自然災害が起きませんように」との願いを込めて、静かに手を合わせます。一日の終わりを感謝の気持ちで締めくくれるのが素敵ですね。10月から翌年4月まで収穫できるレモン。レモンらしい爽やかな香りが楽しめるのが早摘みのグリーンレモンで、グリーンレモンをそのまま木で実らせれば鮮やかな黄色になります。熟したレモンは甘みが増して果汁も増えるそうです。【組合員のみなさまへ】組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きがAGREADERこだわりの「レモン」

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