ええJAんおのみち3月号412
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【灌水】【共通の管理】●休眠期防除●春先の乾燥に注意●敷ワラ【ハウス栽培(加温栽培~無加温栽培)】●被覆~萌芽期●萌芽期~ジベレリン処理前【露地栽培(芽袋・トンネル・完全露地)】●灌水●芽袋●圃場の改善●園内清掃●ケムシぶどういちじく落葉果樹mになるようします。八朔やレモンの様に大木になる品種は間伐後5.5~6mになるように植栽します。①植え付け1カ月前に幅80㎝、深さ50㎝の植穴を掘り完熟堆肥3㎏、石灰2㎏、溶りん1㎏と混ぜておきます。②苗木が来たら根の土を落とし、水で洗い一昼夜、水つけます。③苗木は接ぎ木部から30~35㎝(レモンは40㎝)で切り返し、傷ついた根は切り、根を広げて植える。その後、灌水する。灌水が終わると土が下がるので、再度、土をかけます。④カラタチ部分が地表に出る様に植えましょう。乾燥防止に黒ポリマルチで被覆し支柱も立てましょう。3月から発芽期の乾燥は芽立ちを悪くします。また、レモンでは不完全花(子房の無い花)が増加し、着果不良になります。雨が降らない場合はたっぷり灌水しましょう。今後は気温が上昇し生育が進んでいきます。管理作業が遅れないよう注意しましょう。春先は一時的に寒波の到来があることがあります。低温障害、降雪対策をとっておきましょう。休眠期防除がまだの場合は、発芽前に必ず行ってください。落葉果樹の根は、2月中下旬ごろより伸長を始め、養水分を吸収し、貯蔵養分の流動を促し、発芽にそなえます。この時期の灌水は、肥料の分解促進、根の伸長促進、養分吸収の促進など、果樹の初期生育を助けます。発芽前の乾燥は、発芽の遅れや不揃いの原因になりますので乾燥が続く場合は、1回当たり20~30㎜早く敷くと、地温が上がらず、萌芽が遅れ、霜害を受けやすくなるので5月に入ってから敷くようにしましょう。萌芽まではたっぷりと灌水を行い、養分吸収がスムーズに行なわれるようにしてください。芽が乾燥しないよう定期的に枝灌水を行い、発芽を揃えるようにしてください。萌芽期から1回目のジベレリン処理ま                         8ではやや乾燥ぎみに管理して、新梢の徒長を抑制し、根の活性を高めてください。程度の灌水をしましょう。昼間の高温や夜間の低温が花穂の発達を悪くします。温度計を棚面の少し上(葉の有るあたり)に設置して、最高を30℃、最低は10℃を目安に管理してください。樹勢の弱い園や、昨年の結果量が多かった園では、チッ素成分中心の液肥を定期的に散布し初期成育を強化しましょう。園内の枝の伸び方を見ながら、新梢の整理を行い園内が繁り過ぎないように気をつけてください。芽かぎは、必要芽数(新梢数)・樹勢・配置を考慮しながら、生育のそろった芽を残すよう、数回に分けて行いましょう。新梢の樹勢が強い場合は誘引を行い、先端を下げることによって花穂に流れる養分の量を増やし充実を促してください。●ジベレリン処理期 1回目のジベレリン処理後は昼夜の温度を低めに管理し、処理後摘心を行い、しっかりと灌水を行って、着粒の安定と初期肥大を図ってください。 1回目処理時には効きをよくするために、十分な湿度が必要です。乾燥時には散水を行い、湿度を上げてから処理を行ってください。逆に、2回目処理の時には、薬害(ジベ焼け)を防ぐため、晴天時に風通しをよくして処理し、房を振るうなどして処理液をよく落としてください。開花期間中は、やや乾燥ぎみに管理し、2回目のジベレリン処理後から温度を上げ、たっぷり灌水を行い果粒の初期肥大(細胞分裂)を促進してください。開花期間中の多湿は灰色かび病の発生を助長するので、注意して管理してください。開花期間中に花穂の整形と房数の整理を行い、着荷量の調整を早めに行ってください。発芽前に乾燥しないように定期的に灌水を行ってください。 3月中旬から芽袋をかけて、展葉4~5枚ごろには除去してください。それ以降は新梢が徒長するだけで、生育の促進は見込めません。霜害は、乾燥し、しめ切った芽袋内の方が被害を受けやすいので注意してください。水はけの悪い園地では、溝切りの実施や明渠等を設け、排水対策を行いましょう。水はけの悪い圃場では、生育が悪くなりますし、場合によっては樹が枯れます。せん定枝や葉・残果等は、病害虫の発生源となりますので、かき集めて園外に持ち出し処分しましょう。山際、雑木樹の周辺園では、ケムシによる新梢の食害に注意してください。発生した場合は殺虫剤を使用してください。園内の雑草にも寄生していますので、除草作業もあわせて行ってください。【JAミックス・ベジタブル】FMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。

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