ここに接ぐ(カタカナのハの字部位)【防除】◆かいよう病の防除かいよう病を防ぐには発芽前防除と展葉期の防除が重要になります。多発園では5月下旬にも薬剤を散布しましょう。【品種更新】JA尾道市の重点推進品種はいしじ・紅八朔・しらぬひ・はるみ・レモンです。更新する際は適地適作と労力を考えながら前記の品種に更新しましょう。(※しらぬひの高接樹は酸高が問題となるので推進していません。更新の際は苗木を植えましょう)早期に樹冠拡大するには元気一番などの窒素系液肥を10日間隔で散布しましょう◆接木接木更新は結果するのが早いという利点と経済寿命が短いという欠点があります。◎穂木の管理せん定時(発芽前)に採穂し、葉柄を落とし黒ポリに包んで冷暗所で保管しまた、昨年度、黒点病被害多発園では枯れ枝の除去も徹底しましょう。◆サビダニ・ホコリダニの防除昨年度、サビダニやホコリダニが多発した園地では越冬虫が気温の上昇とともに増加します。まだ、イオウフロアブルを散布していない園地は早急に散布しましょう。◆ケムシの防除ケムシが大量発生すると新芽や花を食害され、収量が著しく減少します。多発の場合は早めに防除しましょう。また、ケムシの発生源である園地周辺のアカメガシワは伐採しましょう。◆訪花害虫防除ハナムグリ・ケシキスイ・アザミウマなど花に飛んでくる害虫を総称して訪花害虫と呼びます。ハナムグリやアザミウマは開花初期から飛来するので、満開期に一回薬剤を散布しても手遅れとなります。2~3分咲と満開頃の最低2回以上の防除が必要です。ます。本年度は寒波被害を受けている場合があるので暖かい園地で穂木を採収しましょう。◎接木方法・腹接ぎ枝を余り切らずに主に横枝に接ぐ方法です。樹勢が弱りにくい利点がありますが、誘引を怠ると樹形が乱れやすいので注意が必要です。・切り接ぎ切り接ぎは主枝を切り詰め接ぐ方法です。そぎ接ぎと剥ぎ接ぎがあります。そぎ接ぎは技術が必要ですので剥ぎ接ぎをお勧めします。4月下旬ごろから皮が綺麗に剥げますので剥ぎ接ぎが可能となります。5月上旬を過ぎると活着が悪くなるので注意してください。形成層切接腹接ぎ【正しい接木部位】台木木部樹皮【上から見た図】メデールカルースシーバルメデール形成層腹接ぎ用1芽の上芽が残るように削る切り接ぎ用シーバル❶中央の充実した芽を2〜3芽つけて穂木を切る。基部から3cmの位置をそぎ、反対側は30〜40度に1cm切り落とす営農相談農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242(上側)(下側)樹皮の厚い部分台木❷幅を穂木の形成層の幅に合わせて台木に3cm切り込みを入れる。形成層どうしが一部で合わさるように穂木を台木の切り込みに差し込む❸『シーバル』で接ぎ木部を固定し、『メデール』で穂木を覆う写真は2芽で削っているが穂木が多くある場合は3芽で削ると良い▲ハナムグリ被害果(爪でひっかいたような傷が特徴)▲ハナムグリ3cm3cm▲アザミウマ被害 7腹接ぎ用・切り接ぎ用接木の方法接木の手順
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