ええJAんおのみち5月号414
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JA尾道総合病院 健康管理センター内海 麻弥香13 初夏を思わせる暑い日が続くと、ついつい冷たいものを食べすぎてしまいがちです。腸が冷えてしまうと、食べ物が未消化のまま腸に運ばれて、腹痛が起こったり、便秘や下痢の原因になったりします。 私たち人間の体には、1000種類100兆個にも及ぶ腸内細菌が住みついています。小腸の終わりから大腸にかけて腸内細菌が腸壁に隙間なくくっついている様子が、あたかも花畑にみえることから『腸内フローラ』と名付けられました。 腸内フローラには、体に良い働きをする菌(善玉菌)と悪い働きをする菌(悪玉菌)、体調によってはどちらの味方をする日和見(ひよりみ)菌の3種類の腸内細菌がいます。腸内フローラのバランスは善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌が7割です。 腸内フローラのバランスがよいときは、便の色は茶色かかった褐色で、においがあっても臭くなく形状は柔らかいバナナ状です。逆に黒っぽい色で悪臭がある便は、腸内フローラのバランスが悪くなっている状態といえます。腸内フローラのバランスを整えるコツはっさくシャーベットはっさくの爽やかな酸味や程よい苦味はそのままに、凍らせることでシャリシャリとした食感が楽しめます。腸内の温度が36度~37度くらいであると、腸内細菌が元気に活動することができます。お腹を冷やさない工夫も大切です。腸内フローラのバランスを整え、元気に夏を迎えましょう。ヨーグルト(ビフィズス菌入り)ビフィズス菌入り飲料などチーズ、キムチ、味噌、酒粕などの発酵食品果物、豆類、野菜類など野菜、果物、海藻、きのこ、芋類など身体の振動や筋肉の動きが腸を刺激して、腸内フローラの働きをサポートします。家の中でもこまめに体を動かすこと、ウォーキングをするなど、身体を動かしましょう。一番眠りが深いのは、寝はじめの2~3時間といわれています。この時間帯の室内を適温に保つと、寝つきもよくなります。●ビフィズス菌●乳酸菌●オリゴ糖●水溶性食物繊維●適度な運動●良質な睡眠健康だより腸内フローラのバランスを整えましょう。善玉菌を増やす善玉菌の養分を摂る悪玉菌を増やさないようにする体の芯を冷やさないにする善玉菌の代表である、ビフィズス菌、乳酸菌を摂りましょう。善玉菌の養分である、オリゴ糖、水溶性食物繊維を摂りましょう。

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