ええJAんおのみち5月号414
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介護の仕事をしていた金藤さんが就農したのは31歳の時。「父がぶどうやいちじく、アスパラガスなどを栽培していて、計画を作ったり、楽しそうに仕事したりしている姿を間近で見ていたら、自分もやってみたいと思うようになりました」今年で4年目の金藤さん。何か分からないことがあれば、農業の先輩でもあるお父さんやJAの指導員に相談。早く技術を身につけるために、いつ、何をしてどんな結果につながったのかをこまめに記録し、1年の流れを把握することに努めています。「今はまだ勉強中の身で失敗することもありますが、これまでは何とか計画通りにやってこれました。やっぱりいいアスパラガスが収穫できたらうれしくて、それがやりがいにもつながっています。これからもハードルは高いですが、現在の10アールあたり2トンの収量を3トンにするという目標に向かって、いろいろな工夫を積み重ねていきたいです」と笑顔で話します。アスパラガス栽培のポイントは「防除」「灌水」「排水」。このうち「灌水」について昨年から取り組んでいるのが、金藤さんが「点滴灌水」と呼んでいる新しいシステムです。これは本体からつながった黒いチューブに20㎝間隔で穴をあけ、ピンポイントで株に水や肥料をやることができるシステムのこと。この方法だと株のストレスが少なく、真っ直ぐで瑞々しいアスパラガスができ、商品化率も上がるそうです。実際、今年は昨年より1日あたりの収量はプラス10㎏とその効果を実感。10月半ばまで続く収穫でどれだけ収量を増やせるか、楽しみですね。お父さんの祐治さんは正悟さんについて、「真面目によく頑張っている。100点満点中80点!」とにっこり。将来的にはぶどうやいちじくの栽培も任せたいと、親子で農作業に励んでいます。尾道市原田町でお父さんの金藤祐治さん(69歳)と共に農業を営む金藤正悟さん。サラリーマンから就農して4年目。「まだまだ勉強中の身です」と謙虚に話す金藤さんですが、農業に対するやりがいや手ごたえもしっかりと感じているようです。楽しそうに働く父の姿を見て農業の道へ収量を上げる「点滴灌水」春の収穫でその効果を実感      3「10アールあたり3トン」という高い目標を掲げる金藤さんが、昨年から導入した「点滴灌水」と呼ぶシステム。本体からつながった黒いチューブに20㎝間隔で穴をあけ、ピンポイントで株に水や肥料をやります。今年の春先の収量は昨年の同じ時期に比べて1日あたりプラス10キロ。「管理の仕方でとれる量も変わる」と手ごたえを感じています。組合員のみなさまへ組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。ここに注目!

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