ええJAんおのみち5月号414
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5 月【水管理】【病害虫】水稲☎☎☎☎☎☎☎☎早生品種では、すでに田植えを終えている圃場がほとんどだと思います。これからの水管理に十分注意し、高温等の異常気象に耐えるためにも強い稲を作りましょう。また、南部地域の中生以降の品種では、今からが田植えの最盛期となります。箱処理剤と一発除草剤の誤使用には十分注意してください。水持ちの悪い圃場は、初期剤と中期剤、場合によっては後期剤を使用する体系防除を実施してください。田植えをした圃場で、活着の悪い圃場や植え痛みをした圃場では、除草剤の散布時期をずらし、苗の回復を待ってから作業してください。田植え後の水管理は、苗の活着や初期成育にとって、重要な管理ポイントです。田植えから中干しまでの水管理は次の通りです。◆田植え後~活着まで寒冷地では田植時期の平均気温が低いため、水の保温効果を生かした初期管理が重要となります。寒冷地での一般的な水管理は、低温・強風の場合には深水とします。活着期に低温が予測される場合は日中は止水し、3~4㎝(株元が隠れるくらい)、夕方に入水して夜間は5~6㎝(通常の湛水深)とすることで、活着までの水温を高く維持しやすくなります。暖地では、田植時期の平均気温が高い                      6ため、寒冷地のように温度要因によって活着が遅れることはありません。植え傷みによって活着が遅れることが多いので、活着するまで深水管理とし、その後浅水管理とします。◆活着後活着後、分げつ期に入ります。寒冷地では、有効分げつ数を早期に確保することがポイントです。そのため、有効分げつ終止期まで、浅水管理などによって水温を高くするように努めましょう。暖地では、低温寡照の際は、寒冷地と同様に浅水管理などによって水温上昇に努めましょう。◆赤枯症赤枯症は病気ではなく生理障害の一種です。症状の特徴としては、葉に赤褐色の斑点が多数できます。特に排水不良田や腐植過多の湿田のような土壌条件で、土壌中に生成される有害物質によって根の養分吸収が阻害されるために起こると考えられています。有害物質を発生させないよう常時湛水を避けて間断灌漑を行うようにしましょう。対策としては、落水して田を干し、土壌中に酸素を供給する。停滞水を除去する。これによって、土層を酸化的にさせ有害物質の発生を抑えることができます。また、追肥用豊土サングリーン5㎏/10a等を施用することで緩和することができます。◆硫黄欠乏症管内で硫黄欠乏症による初期生育停滞及び葉の黄化が確認されています。この症状も赤枯症と同様に土壌還元の発生により起こると考えられています。対策としては、落水して田を干す等、停滞水を除去する。また、硫黄含有で水によく溶ける「畑のカルシウム」20㎏/とで緩和することができます。梅雨に入ると、いもち病が発生しやすくなります。発生しやすい気象条件としては、曇雨天日数が多く、風が弱くどんよりとした天候ほど発生が多くなります。また、一昨年、大発生したウンカやコブノメイガなどの飛来害虫にも注意が必要です。いずれの病害虫にしても、定期的に圃場を観察して、害虫・症状の早期発見・早期防除を心掛けましょう。JAや指導所が発信する病害虫予察情報等に、注意してください。(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035 (世羅西営農センター)☎0847-37-7100東尾道営農センター尾道北営農センター御調営農センター 向島営農センター因島営農センター世羅営農センター甲山営農センター世羅西営農センター 0848-56-12310848-29-96110848-76-22420848-44-21060845-25-61610847-22-11730847-25-50350847-37-7100▲コブノメイガ▲コブノメイガ被害▲秋ウンカ被害▲赤枯症▲いもち病▲イオウ欠乏症10a等を施用するこ

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