【病害虫防除】【夏肥の施用】【苦土資材の施用】【葉面散布】【高接ぎ樹・苗木の管理】【灌水】【摘果剤の散布】【花母枝の剪定】柑橘柑橘類は、花が散り、幼果の細胞分裂時期に入ります。新葉を早期に緑化させることにより、生理落果の減少や果実の初期肥大を促進させることができます。昨年度豊作の畑は、今年度着果が少なくなると予想されます。生理落果防止のため尿素とマグミーFeの葉面散布を積極的に実施しましょう。◆ミカンサビダニ・チャノホコリダニサビダニ、ホコリダニは最初、葉の上で増殖し果実へ移動してきます。落弁期にサンマイト水和剤を散布してください。◆アザミウマ類昨年度はアザミウマ被害による正品率低下が問題となっています。園地周辺のマキの樹が発生源となります。伐採し防風ネット等を設置しましょう。毎年被害が出る園地は6月10日頃にスピノエースフロアブルを散布しましょう。◆灰色カビ病花びらが樹上に多く残っている場合や雨が多いと多発します。特に安政柑や清見、温州ミカンで被害が多い病気です。安政柑の正品率が悪い園地は花びらを落としてやると綺麗な果実を作ることができます。◆黒点病昨年は黒点病被害により正品率低下が目立ちました。黒点病は枯れ枝が発生源となる病気です。梅雨入り前までに枯れ枝を徹底的に除去しましょう。また、黒点病防除薬剤のジマンダイセンは、散布後1ヶ月または降雨250mmえる前に次の防除をする必要があります。アビオンEの混用や霧なしノズルなどを使用すると残効期間が長くなります。◆かいよう病多発園では5月下旬にも防除が必要です。健全部位への感染防止目的で薬剤散布します。殺菌効果は余り期待できないので、り病している葉や枝は徹底的に除去しましょう。中晩柑の大玉生産には、夏肥の施用が重要です。適期適量施肥を心がけましょう。中晩柑類といしじは1回の施肥で2回分の効果が期待できるBB元気200がお勧めです。中晩柑一発肥料を秋に使用した園地は施用の必要はありません。近年、柑橘園の土壌分析をすると多くの園地で土壌中の苦土が不足しています。苦土欠症状を超がみられる園地では6月中旬頃にスーパーマグを当たり60㎏施用しましょう。中晩柑類は元気一番を防除の都度、混用しましょう。みかんでは緑化促進目的で落弁期防除に尿素とマグミーFeを混用散布しましょう。枝数が多くなりすぎないように、芽かきを行います。高接ぎ樹では、葉8枚~12枚で摘心を行いましょう。支柱を使って誘引を行い、アブラムシや、ミカンハモグリガの発生に注意を払います。1年生苗木にはアクタラ粒剤を使用すると、防除の省力化がはかれます。また、10日おきに元気一番を散布すると早く大きくなります。開花後の乾燥は生理落果を助長します。特にいしじは生理落果しやすいので、雨が降らない場合は灌水を徹底しましょう。摘果の省力化目的で落としたい部分にターム水溶剤1000倍とマシン油150倍を混用し散布します。気温が25度以上の日が数日続く時を狙って散布しましょう。直花しかついていない枝を花母枝といいます。八朔の花母枝は開花後枯れ枝になること営農相談農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242▲アザミウマ被害果(開花期はヘタ周りにリング状の傷が出来る)▲マキの樹▲かいよう病▲花母枝(直花が団子状についた枝)はもとから除去する▲サビダニ被害果(果実が茶色・黒く変色する)▲ホコリダニ(果実が灰色になる)▲黒点病▲キリナシノズル(薬剤の付着量が多くなる。)10a▲苦土欠乏緑色の部分がくさび形に見えるのが特徴 7苗木の管理高接ぎの管理
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