ええJAんおのみち6月号415
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広島県廿日市市出身の裕さんと東京都出身の真麻さんが出会ったのは、京都の農業生産法人でした。働きながら経験を積み、独立を検討した結果、尾道市向島町岩子島で就農することを決意しました。 「岩子島に決めた理由は3つあります。1つは尾道の気象条件。京都が本当に雪や霧の深い(気候の)厳しいところだったので、雨が少なくて温暖なところがいいなと。2つ目は品目。特にわけぎは生産量が日本一とブランド力があるところに魅力を感じました。3つ目は生活のしやすさですね。前に住んでいたところは、スーパーが夜の7時に閉まってしまうようなところだったので、買い物や今後子育てをするにしても便利な生活環境が気に入りました」実際に暮らしてみると、島の方々は皆さんとても優しく接してくれるそうです。「いろいろな方の畑を見せてもらって参考にしたり、私達の畑を見てもらってアドバイスをいただいたり。分からないことも聞いたら何でも教えてくれますし、皆さんとてもいい人ですごく幸運でした」と2人は声を揃えます。農業経験はあるとはいうものの、「初   (笑 3めての土地、初めての品目」での農業は試行錯誤の連続です。5月から収穫が始まったトマトの出来を聞くと、「30点」(裕さん)と厳しめの点数が。「(ハウスの)奥の方の土地が高く、手前が低いという畑のクセを理解した上で育てないといけなかったですね。どうしても水をやると手前に水が集まってしまい、葉っぱが茂りすぎて実が小さくなってしまうという生育のばらつきがありました」お互いを「農業に関しては慎重なタイプ」(真麻さん)、「イケイケどんどんで勢いがある」(裕さん)と評する2人。「流れに乗ったら就農していたというのも、2人のバランスが絶妙だったせいなのかもしれません。「これから経験を積んで、まずは農業で生活ができるようになること。トマトもわけぎもしっかりしたものを作って、産地の維持に貢献できれば」と話す西本さん夫婦。頼もしい若い力で産地を支えていきます。)」昨年1月、尾道市向島町岩子島に移住し、就農したのが西本裕さんと真麻さん夫婦。それまで京都の農業生産法人で共に働いていた2人は現在、トマトとわけぎを作る農家として奮闘しています。この地を新規就農の場に選んだ理由や、今後の意気込みなどをお聞きしました。暮らしやすい岩子島周りの人々にも恵まれて初めての土地で初めてのトマト今年の出来は30点?西本さんの畑は奥の方の土地が高く、手前が低いという特徴があります。「この畑のクセを理解して育てる必要があった」と裕さんが言えば、「最初が肝心でしたね」と真麻さんも少し残念そう。「体も使うけれど頭も使うのが農業の面白さ」と話す裕さん。次はきっと違うやり方で挑戦してくれるでしょう。組合員のみなさまへ組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。ここに注目!

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