【中晩柑類の仕上げ摘果】7月から8月は特にサビダニが多発しやすい時期です。サビダニは被害が見え始めてからの薬剤散布では手遅れになる場合が多いので、発生が見られない場合も、予防的に薬剤を散布しましょう。本年度は訪花害虫の被害が多くなっています。荒もぎ摘果で見落とした傷果や小玉果を中心に適正葉果比まで摘果します。仕上げ摘果が徹底出来ないと、収穫作業や家庭選別作業が大変になるので注意しましょう。仕上げ摘果時の留意事項①適正葉果比(表1)②肥大基準(表2)【中晩柑類の灌水・保水対策】【みかんの品質向上】【みかんの荒もぎ摘果】【病害虫防除】◆タイベックマルチの被覆梅雨明け前に被覆することにより食味の良い果実生産が可能となります。全面被覆することにより効果が高まります。摘果を遅らせると糖度の高いみかんが出来ますが2Sでは収入につながりません。果実肥大を見ながら摘果の早晩を決めてください。◆小玉傾向の樹7月下旬から内成り裾成りを中心に荒モギ摘果を開始してください。 ◆肥大順調の樹盆明けから摘果を開始してください。フロアブル剤は使用の際は良く振ってから計量してください。◆サビダニサビダニの被害を防止するには7月・8月・9月の薬剤散布が特に重要となります。防除暦に従い薬剤を丁寧に散布しましょう。7月はダニカット乳剤、8月はダニエモンフロアブルを使用してください。園内の果実が成っていない樹にもサビダニは寄生していますので防除が必要です。柑橘③病害虫被害の有無④しらぬひの扁平・変形果中晩柑類は大玉生産が高単価のカギとなります。果実肥大促進目的で梅雨明け後は土壌を乾かさないよう早めに灌水しましょう。梅雨明け後、10日以上降雨が無い場合、10アール当たり20~30mmの灌水をしましょう。また、灌水施設のない園地では、ホース灌水の場合一樹 上(計20L以上)実施しましょう。また、保水対策もあわせて実施しましょう。◆しらぬひ昨年度多発したしらぬひの果皮障害は夏秋季の乾燥が要因の一つとなります。しらぬひの減酸は8月から11月までほぼ一定量しか減酸しません。クエン酸ピークの8月の酸を下げることが、食味の良いしらぬひ生産につながります。◆はるみ本年度のはるみは昨年度適正着果に近い成り方をしていても着果が極少の樹が多くみられますが、しらぬひの果皮障害同様、夏秋期の乾燥が着果不良の要因となっています。灌水を徹底しましょう。◆八朔乾燥により、ホウ素の吸収が抑制されヤニ果が発生します。灌水を徹底しましょう。糖度の高いみかんを生産するには満開晩柑類と同じ水管理をすると味の悪いみかんが出来ますので注意してください。また、雨の多い場合は糖度上昇を目的に次の対策を実施してください。◆フィガロン散布満開後60~70日、80~90日にフィガロン乳剤3000倍とマグミーFE 600倍を混用散布してください。干ばつ時は散布しないでください。後60日から100日の乾燥が重要です。中(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035 (世羅西営農センター)☎0847-37-7100[表2]8月1日時点で収穫時に L以上になる果実横径[表1] 適正葉果比品 種残す果実落とす果実5~6枚の総状有葉果の2番果八 朔5~8枚の単性有葉果ネーブル傷果、小玉果、内成り、裾成りしらぬひは る み5枚以上の単性有葉果清 見は る かその他落とす果実最終葉果比直花果、扁平果、へそ大果80~100直花果、腰高果80~100へそ大果、扁平果、遅れ花100極端な腰高80天成り80~100天成り80~100品 種八 朔甘 夏ネーブルしらぬひは る みは る かレ モ ン備考横径48mm50mm40mm(2L)38mm37mm36mm34mm(年内M)▲しらぬひ果皮障害サビダニの初期被害果は茶色粉がふいたように見えます。▲サビダニ初期被害果40L以上、灌水注機の場合一樹10箇所以▲大きい麦わら帽子の範囲に約3個づつ着果 6
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