ええJAんおのみち8月号417
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【中晩柑類の仕上げ摘果】【中晩柑類の灌水】本年は梅雨時期に雨が少なくサビダニの発生が心配されます。防除を徹底しましょう。大玉果実生産と成品率向上を目的に仕上げ摘果を徹底しましょう。時期別肥大基準を参考に小玉果・傷果を摘果します。昨年度、しらぬひで多発した果皮障害は夏から秋にかけての乾燥が要因の一つです。県内で実施したアンケート調査の結果でも夏秋期に灌水し3重袋で防寒した園地は、果皮障害の発生が明らかに少ない傾向にありました。【みかんの摘果】【みかんの品質向上】 【病害虫防除】【中晩柑類の初秋肥施用】【台風対策】柑橘また、しらぬひやはるみは八月の灌水が酸の低い果実を作るために重要です。中晩柑類は、降雨がない場合、ホースで一樹あたり40L以上灌水しましょう。使用できる水が少ない場合はかん注機を使用し一樹あたり20L程度灌水しましょう。ただし、苗木のしらぬひで毎年、糖度が低い園地の場合、9月はやや乾燥ぎみに管理しましょう。連年結果樹では果面がツルッとし光沢がでてくる時期(8月下旬から9月)から摘果すると糖度の高い果実生産が出来ます。果実肥大と果面を見ながら摘果時期を調整してください。不作樹は次年度の着果過多を防ぐため、収穫前の樹上選果まで摘果は見合わせましょう。みかんは7月下旬~8月末までは乾燥ぎみに管理し、糖度の上昇を図ります。灌水は果実が早朝軟化していたら実施する程度にしましょう。また、8月下旬に雨が多い場合は次の対策を実施しましょう。◆フィガロン散布雨が多く糖度が上がりにくい場合は8月防除に混用してください。倍数は担当技術員にご相談ください。(樹勢が弱るので年間2回までの使用に止めてください)◆タイベックマルチの被覆全面被覆することにより効果が高まります。着色促進効果を狙う場合は収穫30日前までには被覆しましょう。◆カルビタPの散布により浮皮軽減・果皮強化を図ることが出来ます。◆黒点病散布間隔は累積降雨250mmもしくは散布後30日です。遅れないように散布しましょう。◆ミカンハダニ・サビダニ8月、9月の防除が未実施の場合、甚大な被害がでると予想されます。ダニエモンフロアブルを丁寧に散布しましょう。また、秋に気温が高いと9~10月にかけてサビダニが発生することがあります。9月下旬頃にイオウフロアブルを散布しましょう。◆カイガラムシ類地球温暖化にともないカイガラムシが 8~10月にかけ3回以上散布すること年々増加傾向にあります。防除の際は薬剤が幹にもかかるように散布しましょう。◆極早生の腐敗防止剤散布とアザミウマ防除収穫前には必ず腐敗防止剤を散布しましょう。また、近年アザミウマ被害が多くなっていますので園地をよく観察し(果実と果実がひっついた場所)発生が見られる場合は早急に防除しましょう。◆かいよう病台風襲来時は事前に薬剤を散布しましょう。併せて夏秋梢を処理し、かいよう病拡大を防ぎましょう。(再発の場合は、再度処理しましょう)果実肥大促進のため、中晩柑類は9月上旬に初秋肥を施用します。基準量(元気200の場合10aで6袋)を守って施用しましょう。また、中晩柑一発358を使用する場合は施肥量・施肥時期・平坦地での使用を施肥基準厳守しましょう。苗木や高接の支柱への結束を実施するとともに次の対策を実施しましょう。◆かいよう病防除レモン、ネーブル、はるみなどかいよう(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035 (世羅西営農センター)☎0847-37-7100中晩柑収穫時L以上になる基準   単位:mm時期八朔しらぬひはるみはるか冬橙8月20日608月30日65みかん収穫時S以上になる基準  単位:mm時期8月20日8月30日▲サビダニ商品名広島フルーツ元気866BBひろしまフルーツ元気200中晩柑一発358464546524851早生いしじ384042449月上旬110㎏120㎏120㎏4550▲しらぬひ果皮障害                   6

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