が入る温度が違い極早生では最低気温20度、早生では18度が着色の早い年は、果実肥大が早く停止します。今後の気象予報をみながら作業計画を組み立てましょう。売れる等階級にするため仕上げ摘果を徹底しましょう。小玉果・傷果中心に摘果します。本年度は夏の高温により、日焼け果が多発しています。日焼けした部分は果汁が少なくス上がっているので、着色し見分けにくくなる前に摘果しましょう。上向きの果実は果梗枝ごと摘果しましょう。中晩柑類は引き続き降雨が10日以上ない場合は灌水を実施しましょう。10月になると夜温が低下し、灌水しても肥大促進効果や減酸効果が小さくなります。肥大や酸に問題のある園地は特に九月の灌水を徹底しましょう。【中晩柑類・みかんの仕上げ摘果】【灌水】1つの目安となります。【みかんの品質向上】【病害虫防除】◆タイベックマルチの被覆雨が多い場合、糖度が低い場合はマルチ被覆が品質向上に効果的です。着色促進効果だけを狙う場合は収穫30日前までには被覆しましょう。◆カルビタPの散布とにより浮皮軽減・果皮強化を図ることが出来ます。◆フィガロン散布雨が多く浮皮の発生が懸念される場合は蛍尻期にフィガロン乳剤を散布します。(樹勢が弱るので年間2回まで)◆枝吊り枝吊りを実施し着色向上を図りましょう。枝吊りで水平より上に果実を吊り上げると糖度が上がり難くなるので注意しましょう。◆炭そ病(流れヤケ)本年度は梅雨時期から雨が少なく枯れ枝が多くなっています。秋に気温が高く、雨が多いと炭そ病が多発しますので9月下旬の薬剤散布と枯枝除去を徹底しましょう。ジマンダイセンの使用時期は中晩柑類については収穫90日前までと【夏秋梢の処理】【レモンの収穫について】 8~10月にかけ3回以上散布するこなっているので注意しましょう。◆アザミウマ極早生や早生みかんでは着色期のアザミマ被害が果実腐敗に繋がり問題となります。発生が見られる場合はハチハチフロアブルで防除してください。◆ハダニ果実の着色期にハダニ被害を受けると着色不良となり正品で出荷出来なくなります。発生初期に薬剤を散布するようにしましょう。◆サビダニ9月中下旬頃にイオウフロアブル散布しましょう。◆みかんの腐敗防止剤散布収穫前には必ず腐敗防止剤を散布しましょう。◆ケムシの駆除春先に新芽を食べる毛虫は前年の秋口にアカメガシワで孵化した固体です。秋はアカメガシワに糸をひき多くの固体が群れているので効率的に駆除できます。また、産卵される前に園地周辺のアカメガシワを伐採するのも効果的です。◆褐色腐敗病土壌中の病原菌が雨の跳ね返りで果実に付着し腐敗していく病気です。伝染するので発生時は防除が必要です。発生時はアリエッティー水和剤で防除しましょう。次年度の春芽の発生を促すためとカイヨウ病防止目的で夏秋梢を処理します。強い枝は芽つぼの上で処理し、弱い枝は芽つぼの下で処理します。直立し樹形を乱す枝は基部から切除します。早く処理すると秋芽が再発するので、10月中旬から実施してください。デコポン・はるみは次年度の結果母枝として夏芽を利用するので切らないでください。※複数の夏芽が発生しる場合は1本から2本程度に間引いてください。皮が未熟で少しの衝撃でヤケが発生します。果実は丁寧に扱いましょう。収穫カゴやコンテナには緩衝材を用いましょう。また、横径55mm以上の果実を収穫し、小玉果を収穫しないように注意しましょう。 10月のレモンは果(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035 (世羅西営農センター)☎0847-37-7100摘果基準75しらぬひ2L以上6057はるみL以上46レモンM以上いしじS未満477865624950単位:mm品種目標階級9月20日9月30日八朔L以上▲炭そ病(流れヤケ)▲収穫カゴ用緩衝剤 まもってマット▲ミカンハダニ 被害果(上) (下健全果)▲ミカンハダニ▲雑な取り扱いによりヤケが多発する▲アザミウマ被害果▲アザミウマ 6
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