ええJAんおのみち11月号420
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        3「昔はこの辺のどの山も段々畑だった」と懐かしそうに話す須山さん。現在は自分の畑に加え、親戚やお世話になった方の畑を引き継ぎながら、すだちやみかん、冬橙、八朔などを栽培しています。9月からのすだちの収穫を終え、11月からはみかんや冬橙、12月になれば八朔と収穫が続くこれからの季節。忙しい日々の中で作業をしながら須山さんが感じているのは、豊かな自然の中で農業ができることの喜びです。「海の見える、見晴らしも空気もきれいなところで、小鳥のさえずりを聞きながら作業をしていると、農業をしていて良かったなと思いますね」穏やかな環境の中での農作業にやりがいを感じる一方、近年、一気に増えたのがイノシシによる獣害です。須山さんの畑にも電気柵は設置してありますが、どこからか入り込んできたイノシシは、土の中の虫を食べようと穴を掘って畑をぼこぼこに荒らします。またカラスもみかんを食べにやってきます。自然が豊かな環境だからこその悩みは尽きません。現在、因島柑橘部会部会長を務める須山さんに、その取り組みについて聞きました。「部会としてこの5年間で新しいレモンの苗木を買う際には補助を出してきました。その効果でレモンの木は約1万本増えました。今年からは八朔と冬橙に補助を出しています」因島は八朔発祥の地と言われ、八朔は因島を代表するブランド作物の一つ。また因島名物「因島のはっさくゼリー」「因島のはっさくシャーベット」の原料でもあります。須山さんは「因島と言えば八朔。そのブランドを守りたい」と話し、さらには「(柑橘のある)畑を荒らしたらもったいないからね」と言葉を重ねます。今後の夢をお聞きすると、「子ども達が(栽培が)みやすいところだけでも畑を守ってくれたらうれしい」とにっこり。「元気なうちは頑張って、まだ見ぬひ孫にみかんを食べさせてやりたいね」と柔らかな笑顔で話してくれました。風光明媚な瀬戸内海を望む須山猛さんの畑では、収穫を待つみかんがオレンジ色に色づいていました。「因島と言えば八朔」と言われるほど柑橘のイメージが強い因島。「畑を荒らしたらもったいない」という思いで、柑橘栽培を続ける須山さんにお話を伺いました。豊かな自然の中で農作業ができる喜び「因島と言えば八朔」そのブランドを守りたい八朔発祥の地、因島で生まれた人気商品が「因島のはっさくゼリー」「因島のはっさくシャーベット」です。八朔の爽やかな酸味や程よい苦みを、ゼリーとシャーベットで楽しめる一品。皆さんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか?組合員のみなさまへ組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。ここに注目!

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