ええJAんおのみち12月号421
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白ねぎは近年、世羅地区を中心に栽培農家が増えつつある注目野菜。世羅町では2014年度から栽培が始まり、17年には部会も設立されました。現在、副部会長を務める綿谷岩美さんは、「世羅町と言えば昔からアスパラガスが有名ですが、冬場の収入源として白ねぎがあることで、春夏はアスパラガス、冬は白ねぎ栽培という若い就農者も増えています。これができるのは世羅町の強みだと思うので、若い人には期待しています」と笑顔で話します。     3綿谷さんはこれまで専業農家として水稲やぶどうなどを栽培してきました。白ねぎは6年目ということですが、「去年は多雨で半分以上枯れてしまった」と苦笑い。「白ねぎは排水が一番大切。このへんは水路が小さくて大雨が降ると水があふれるほど。水はけをいかに良くするかが大事ですね」また白ねぎの白い部分を伸ばす土寄せの作業は、品質の高いねぎを育てる大きなポイントです。しかしながら、除草対策も含めてこれらの作業が稲刈りの準備と時期的に被るのも、「白ねぎの難しいところ」と綿谷さんは言います。 「このあたりの畑は面積も狭く、傾斜も急だったり水の便利も悪かったりと条件は決して良くありません。その中でどうやったら畑を守れるか、冬場でも収入が確保できるかを考えたとき、白ねぎをやってみようということになりました」と振り返る綿谷さん。現在は奥様と手伝ってくれる地域の方と3人で「和気あいあいと作業するのが楽しい」と笑います。今年11月には、コロナ禍で中断していた部会の研修会も再開しました。「安芸高田市で出荷の状況などを見せてもらいました。今後も品質の向上や収量アップにつながるような取り組みをやっていきたいですね」最後に綿谷さんにこれからのことについて聞くと、「畑や地域を守りたいという気持ちが一番。できるだけ長く農業を続けたい」と力強く話してくれました。米も野菜も果物も豊かに実る世羅の地で、白ねぎを栽培して6年目の綿谷岩美さん。これから寒さが増すにつれ、白ねぎはますます甘みを増しておいしくなっていきます。「畑や地域を守りたい」との思いで農業に向き合う綿谷さんにお話を聞きました。若い就農者にも人気の「白ねぎ」畑や地域を守るために、できるだけ農業を続けたい綿谷さんにおすすめの白ねぎの食べ方を教えてもらいました。「焼いて何も(味を)付けず甘みを楽しむ」「10㎝くらいに切って天ぷらにする」。これから霜をかぶってまだまだ甘みが増してくる白ねぎを、鍋はもちろん、いろいろな料理で楽しみたいですね。組合員のみなさまへ組合員のみなさまの住所・氏名・資格等の変更、または相続等があった場合は異動手続きが必要となりますので、最寄りの本店・支店・出張所にご相談のうえ手続きをお願いいたします。ここに注目!

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