ええJAんおのみち12月号421
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【畑の片付け】【農具の手入れ】【土づくり】【雑草の防除】【結球野菜について】【タマネギの管理】・栽培中の野菜の管理収穫後の残渣や資材を畑の外に持ち出します。そのまま畑に放置すると病気や害虫の温床となってしまうので、今年被害を受けた畑は特に念入りに片づけましょう。支柱などの資材はこの時期に回収して清掃すると長持ちします。また、資材の状態を確認することで、来年準備する資材の目星を付けることができます。スキやジョレン等の農具は、使用後に土を落としてやらないとすぐに錆びてしまいます。また、使用するうちに、せん定バサミは刃がちび、クワなどは角度が変わります。効率的な作業を行うためにも、この時期に手入れをしてやりましょう。植物が健康に生きるためには、土が健康でなければいけません。定期的に堆肥や土壌改良資材を投入して、土の状態を調整しましょう。◆堆肥の役割①土の物理性を改善します。畑がふかふかになり、根張りが良くなります。また保水性・排水性がともに向上します。肥持ちも良くなります。②病害虫に強くなります。堆肥の投入により微生物の種類が増えることでお互いが影響し合い、異常繁殖を防ぐことができます。③様々な微量要素が供給できます。◆堆肥の使用方法1㎡当たり20㎏を基準に施し、よく混和させます。畑になじませるためにも植付けや種まきの、1カ月前には施用しましょう。◆石灰資材の役割①土壌酸度、pHを調整します。土は基本的に酸性の性質をもっており、野菜にとって好適な、弱酸性~中性に調整するためには石灰質が必要です。雨などによっても土壌酸度は酸性に傾いていくので、作付けごとに石灰質を投入しましょう。◆石灰資材の使用方法  1㎡当たり100~150gを基準に施します。畑を使用する2週間前には施用して、よく混和させましょう。石灰質資材は、一般的に苦土入りの製品を使用することが多く、石灰石を砕いた『苦土石灰』や、カキガラを原料とした『マリンカル』、鉄を作る際に出る転炉さいを利用した『粒状ミネGスーパー』などがあります。冬の間は雑草の生育も鈍くなります。今の間に処理を行っておくと春以降の作業が楽になります。種が落ちる前に畑の雑草を抜き取りましょう。草があまりに多い場合は、除草剤の使用も考えられます。堆肥や石灰を入れる前に早めに散布しましょう。雑草はどうしても生えてきますが、小さいうちに抜き取ることで徐々に密度を減らすことができます。大変ですが、小まめな作業を心がけましょう。結球野菜には、キャベツ、ハクサイ、玉レタス、などがあります。綺麗なものを収穫するためにはいくつかポイントがあります◆寒くなったのに結球しない結球を行うためにはある程度の大きさに生育し、外葉の枚数を確保する必要があります。品種にあった時期に定植を行うことが大切です。また定植後に乾燥が続くと生育が遅れるので、雨が降らないようなら灌水を行う必要があります。◆霜が降りたら腐ったレタスは寒さには弱いので、霜が降りるまでに収穫します。キャベツはレタスよりは寒さに強いですが、外葉が傷んだり裂球が起こる場合があります。◆葉の縁が茶色く枯れる病気などが原因の場合もありますが、カルシウムやホウ素が不足しても起こります。施肥設計の見直しや乾燥を防止しましょう。◆玉が割れた土壌水分に急激な変化が起こると、玉が割れてしまう事があります。乾燥状態が続かないように注意しましょう。◆追肥定植後1カ月を目途に追肥を行います。1㎡当たり化成肥料を一握り程度施します。◆病気の予防タマネギの代表的な病気としてベト病が挙げられます。秋から冬にかけて感染し、暖かくなった春に曇天が続くと大発生することがあります。発病すると枯死したり生育が著しく劣ります。また、収穫したタマネギもすぐに腐敗してしまいます。昨年被害を受けた圃場は、ジマンダイセン水和剤等を散布して予防を行うことを推奨します。JAミックス・ベジタブルFMおのみち79.4MHzにて、毎週金曜日午前10時半からJA尾道市管内の旬な情報をお届けしています。▲患部に発生した分生胞子▲全身感染株の様子                       8

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