ぶどうももいちじく【ハウス栽培(果粒肥大期~収穫期)】◆収穫デラウェアの早期加温栽培では、いよいよ収穫です。酸抜けに注意し適期収穫を心掛けましょう。◆温度管理この時期はハウス内の温度が高くなり、日中30℃を超える高温は、着色に悪影響を与えます。また、1日の気温変化が大きい時期ですので、ハウス内の急な気温上昇による高温障害を起こさない様に注意しましょう。風通しを良くし、換気を行い、25~◆摘粒・摘房・デラウェア無理な着果負担は熟れにくくなるだけでなく樹勢が低下し、樹の寿命を短くします。着果負荷が大きい樹は、着果量の修正をしてください。・ピオーネ小粒果・変形果・病害虫傷害果をはずした後に込み合いそうな部分・内向きの粒をはずして1房当たり30~35粒になるよう調整してください。このとき、房の肩部分は上向きの粒を、中段部分は横向きの粒を、房尻は下向きの粒を残す様心掛けましょう。摘粒や摘房は、【露地栽培(新梢伸長期~ジベ処理期~開花期)】【新梢管理】【袋掛け】◆摘粒果実肥大促進や房型をつくるためにも、実止まりが確認でき次第できるだけ早く取りかかることが重要です。小粒果や奇形果、病害虫被害果などを優先的に摘粒し、1房当たりの適正着粒数になるようにしてください。また、開花やジベ処理、袋かけの前後では、防除の徹底を心がけてください。日当たりが悪くなると、果実品質が低下する原因となるので、ねん枝や摘心を行います。主枝の日焼け防止や側枝更新予定の枝は、ねん枝で伸長を抑えます。5月下旬~6月上旬が適期です。伸長が旺盛な枝は、3~5葉残して摘心します。新梢伸長の旺盛な6月~7月に行いますが、6月中旬頃までに行うと、花芽が着生した副梢が発生して、翌年の結果枝に使うことができます。袋掛けには、病害虫の被害を防ぐ、着色を良くする、裂果が軽減されるなどの効果があります。必ず行いましょう。袋掛け前には必ず防除をしましょう。袋掛け前には見直し摘果を行い、適正着果量にしましょう。また、摘果した果【摘心】【ねん枝・誘引】せるようにし、その後、随時修正を行うようにしてください。◆灌水果実肥大期の乾燥は、肥大不足・着色期の裂果、遅伸びしやすいため、十分灌水しましょう。また、着色期から収穫期はやや乾燥気味に管理しますが、樹勢の弱い園では定期的に灌水を行って、樹勢を維持してください。乾燥させすぎるよりは適度に灌水を行った方が、酸抜けが進み、熟期の促進にもつながります。◆新梢管理新梢と花穂との養分競合を避け、実止まりを良好にするために開花前に摘心を行います。また、新梢を誘引することで、新梢の先端を下げ、果房に流れる養分の量を増やし果粒肥大を促進させましょう。◆ジベレリン処理の日数・展葉枚数等を参考に、花穂の進み具合をみながら処理をしていきます。特に、ジベ処理前後1週間の気象条件(温度・日照)が花穂の進みや実止まりに大きく影響しますので、注意して観察してください。2回目は玉肥大のために行います。さび果とならない様、天気の安定した日を狙って行いましょう。第2回目のジベレリン処理までに終ら 1回目の種なし処理は、展葉始めから実は病害の発生へつながるので、必ず園外へ持ち出してください。◆注意する病害虫アブラムシ類、シンクイムシ類、モモハモグリガ、灰星病、黒星病、桃果実赤点病葉や枝の伸長等の栄養生長から、果実肥大・成熟等の生殖生長に促すために、摘心を行います。展葉10~12枚の時点で先端を摘み取ります。その後、発生する副梢は随時かぎ取りましょう。樹冠内部が混むと、葉ズレによる傷果、着色不良果が多くなるので、ねん枝や誘引を行いましょう。樹冠内部が混みすぎている場合は、枝を間引いて日当たりをよくしましょう。◆注意する病害虫イチジクモンサビダニ、アザミウマ類、カミキリムシ類、イチジクヒトリモドキ、そうか病(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035 (世羅西営農センター)☎0847-37-7100▲キボシカミキリ28℃を保つようにしてください。▲シンクイムシ▲アブラムシ 6
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