【灌水】【整枝・支柱立て作業】【追肥】家庭菜園5月6月の平均気温は、平年に比べやや高くなる見込みです。水分補給などの暑さ対策を充分行って菜園作業を楽しみましょう。今月は苗を定植した後の管理について取り上げます。タイミングを逃さぬよう、生育具合をしっかり観察しましょう。定植後、活着するまでの間は、乾燥しないよう少しずつ灌水しましょう。苗が充分に活着し株が成長を始めたら、灌水を控えめにして根の伸長を促します。最初の実がつき、収穫期に入ると、水の要求量が増えるので、こまめに灌水を行うようにします。◆トマト各枝の根元からわき芽が伸びてくるので、順番に除去して主枝一本仕立てにします。わき芽が大きくなってから除去すると、株に負担がかかるので、わき芽が5㎝になるまでに除去します。作業はなるべく晴天時の午前中に行いましょう。トマトの花は一定の方向につくので、支柱を立てる際は花の反対側に立てるようにすると、後の作業がやりやすくなります。第1花房に果実が実らないと、以降も結実し難くなるので、花の中心部をハケで撫でたり、トマトトーンを散布するなどして結実を促します。その後もわき芽の除去は継続して行います。◆ナス1番花のすぐ下とその下のわき芽を伸ばして3本仕立てとし、これより下のわき芽はすべて取り除きます。残したわき芽が伸びてきたら、支柱を立てて誘引を行います。1番花に実をつけるために、トマトと同様に結実を促しましょう。その後は細い側枝を間引くように整枝を行い、内側が繁り過ぎないように管理しましょう。◆ピーマン1番花より下のわき芽はすべて取り除きます。1番花の上で二股に分かれるので、それを伸ばしていきます。稀に三股になる場合もありますが、その場合は左右のバランスを見て1本間引くか、そのまま育てても良いでしょう。その後は基本的に放任でよいですが、定期的に株の内側の枝葉を整理してやると、病気になりにくくなります。根域が浅いので乾燥には気をつけましょう。◆キュウリ株元から5~6節までの子づると雌花は取り除き、6節以降から着果させます。それから上の段は、子づるの葉を2枚残して芯を止めます。生育が早いので少し見ない間に繁ってしまいますが、6節までの整理をしておけば、そこから先はある程度放任でも、形にはなるので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。水分要求量が多いので乾燥には十分注意しましょう。着果節以降の孫づるは放任となります。◆ポイント何度も実を収穫するタイプの野菜では、「最初の実をあまり大きくしないこと」が大事です。せっかくなので大きくさせたいものですが、樹勢が落ちてしまい、その後の収量が大きく減ってしまいます。ある程度の大きさになったら収穫しましょう。表1に追肥の時期や施用量の目安を掲載しています。作物の生育状態をよく観察して、追肥の有無や施用量を調節してください。肥料の吸収には水が必要なので、灌水も併せて行いましょう。1回目は、第1果がピンポン玉くらいの時、2回目はその20日後(10g)1番果収穫より始めて15~20日おき(10g)1番果収穫より始めて15~20日おき(15g)トマトピーマンナスキュウリ1番果収穫より始めて10日おき(10g)※チッ素成分10%の化成肥料の場合営農相談農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242表1追肥の時期と1株当たりの施用量の目安 7
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