ええJAんおのみち6月号427
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茎は太く短い【梅雨対策】【品目ごとの生育診断】【灌水のポイント】家庭菜園ください。主枝と亜主枝の先端部分の果実は全部摘果してください。◆灌水なしは、灌水により玉太りが良くなりますので、しっかり灌水してください。6月、7月の気温は、平年に比べ高くなる見込みです。また、本格的な梅雨入りを迎え病害虫が発生しやすい時期にもなります。天気予報などを参考にして適切な管理を行いましょう。また、作業の時には水分補給をしっかり行いましょう。梅雨時期は雨が多く、過湿により病気が発生しやすくなります。露地栽培の場合は畝や畑の周りに溝を掘り、排水を促してやりましょう。また、可能であれば藁やもみ殻を株元に敷いてやると、雨水による土の跳ね返りを防ぐことで病気の予防効果が期待できます。気温の上昇とともに生育は旺盛になっていきます。1番果の収穫以降は次々に実が大きくなっていくので、株が弱ってしまわないように注意しましょう。品種ごとに適した収穫時期の目安がありますので、適期の収穫を心がけましょう。◆トマトトマトは茎の先端の葉で草勢判断ができます。図を参考に状態を把握しましょう。栄養が適度な場合は2~3週間おきに、不足している場合はすぐに追肥を行います。綺麗な実を作るには適切な水管理が重要です。乾いたところに急に水が入ると実が割れ、水分が不足した状態が続くと実が太らず皮が固くなってしまいます。定期的な灌水を行いましょう。また、トマトの実は房状に付きますが、根元と先端の実を取ってやると形が揃いやすくなります。◆ピーマン根が浅く乾燥しやすいので、こまめに水を与えましょう。葉や茎の状態で、水分の過不足を判断できるので、参考にしてください。花が株の先端で咲いていたり、花に実がつかず落ちてしまう場合、肥料不足と判断します。1度実をすべて取り除き、追肥と灌水を行いましょう。◆ナス収穫期間が長いので、生り疲れさせないように、実が生り始めたらこまめに肥料と水を与えましょう。新しく咲いた花の柱頭が短い場合、樹勢が低下しているので追肥を施しましょう。※他の野菜も柱頭で樹勢の判断が出来ます。◆キュウリ収穫期に入ると実が次々に大きくなっていきます。取り遅れると食味が落ちてしまうので最盛期には朝と夕方に収穫を行いましょう。野菜の実は水分、肥料、着果位置、日照、気温、風通しなど様々な影響を受けながら育ちます。キュウリは特にその影響が出やすく、真っ直ぐで形の良い物ばかりを作るのは難しいです。水分と肥効が切れないように管理を行うのが大きなポイントになりますが、形が悪くても食べる分には問題ありませんのであまり気にしないようにしましょう。◆ニガウリゴーヤ大変強健な野菜なので極端な乾燥や肥料不足でない限り収穫を続けることができます。定期的な灌水と追肥を心がけましょう。また、小まめに収穫を行い株の負担を軽くしてやるのも収穫を長く続けるには大切です。梅雨が明けると夏に向かって気温がどんどん上がっていきます。暑い時期はなるべく朝9時までに灌水を行いましょう。どの野菜についても実を太らせるためには水が必要不可欠です。トウモロコシやエダマメ等は受粉後の肥大期に水が不足すると、取り返しがつかないので特に注意が必要です。営農相談農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242栄養が不足栄養が適度栄養過剰水分の過不足の判断上位葉が小型乾 燥適 湿過 湿葉は上に向いて細く、葉脈が紫変する。葉面が水平になる。葉面にでこぼこができ、葉はカールする。この図の場合根本の実と、先端から2番目の生育の悪い実を間引いている。上向きに展開葉柄が中央部で曲がる葉が厚くしっかりしている葉が小型で細身日中萎れ夜間回復下葉が下向きに展開し、黄化する                ()  7

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