ぶどう も落もち葉や落果は、病害虫の越冬源にななし【加温施設】【園内清掃】【土づくり】【苗木の植え付け】【植え付けの手順】【休眠打破】【剪定】【剪定の準備】落葉果樹今月は苗の植付け、土づくり、園内清掃といった次年度への準備を行う月となります。どの作業も、労力的に大変な作業ですが、とても重要な作業ですので計画を立てて必ず行いましょう。無駄に重油を使用しない為にも、ハウス内の隙間を塞いだり、サイドやハウス内上部への二重カーテンで多層化し、断熱性や密閉性を確保して日中、日照により施設内に溜まった熱をできるだけ逃がさないようにしましょう。また、加温機の保守点検を行い、缶内の燃焼カスの掃除と、ノズルの洗浄・交換を行い、燃焼効率を高めムダな燃料の使用量を抑えましょう。ハウス内の温度ムラ改善には循環扇が効果的です。温度ムラ改善だけでなく、多湿病害の予防、果実焼けや葉焼けの防止などの効果も期待できます。落ち葉や落果は、病害虫の越冬源になり、翌年の発生源となります。必ず園外に持ち出しましょう。土づくりは農業の基本中の基本で、絶対に欠かすことのできない重要な作業です。また、収穫時は毎日圃場に入るため、地面は踏み固められ、通気性の悪い状態になっています。安定的に高品質果実生産を行うためには、根が十分に活動できる土壌環境が必要です。有機物の施用や深耕などにより、土壌の透水性や通気性を向上させましょう。深耕は有機物を土壌中にすきこむように行いましょう。有機物は必ず完熟した物を施用しましょう。未熟な物は、根腐れやチッ素飢餓などによる樹勢衰弱を引き起こしやすいので注意してください。基肥の施用は、時期が遅れるとチッ素の遅効きによる着色不良や品質低下をまねく原因となりますので、チッ素成分の低い物を選んで、11月上中旬までに土壌の表面に施用しましょう。秋期の植え付け時期となります。植え付けの1ヶ月前を目安に、植穴の準備をしましょう。直径100~㎝の植穴を準備し、完熟堆肥、ようりん、苦土石灰を土と混ぜておきましょう。①傷んでいる根を取り除き、殺菌剤で消毒する。②苗木の根は、根本を高く、根先を低く四方に広げる。③植え穴を深めに掘り、左図のように、深植えとせず、接木部分が地上に出るようにする。④苗木の先端を、地面から30~40㎝(ぶどうは20~30㎝)の所で切り返す。 11~12月上旬が150㎝、深さ50⑤支柱を立て、苗木が風などで揺さぶられないように固定する。⑥植付け後は、たっぷり灌水をする。※柿は特に根が弱いので植え付け時は注意してください。施設栽培では、12月10日頃に処理を行うのが効果的です。デラ CX-10 20倍大粒系 CX-10 10倍◆注意点※年間の使用回数は1回です。※芽枯れ防止のため剪定後1週間以上間隔をあけてください。※乾燥時も芽枯れします。基本的には、若木、強樹勢樹は、間引き剪定主体の弱剪定、老木、弱樹勢樹は、切り返し剪定主体の強剪定で行ってください。り、翌年の発生源となります。必ず園外へ持ち出し処分してください。本格的な剪定の前に、誘引ひもの除去(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173(甲山営農センター)☎0847-25-5035 (世羅西営農センター)☎0847-37-7100土壌改良(深耕の方法)(a)タコツボ方式樹幹1年目2年目3年目4年目5年目(b)条溝方式1年目樹幹1年目2年目1年目3年目4年目1年目5年目 ③② 6
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