【今後の管理について】【お米のおいしさの決め手】水稲柑橘☎☎☎☎☎☎☎☎広島県の令和5年産の作況指数は「103」(暫定値)となりました。令和5年産は、梅雨時期に曇りや雨の日が多くなり、日照時間が少なかったため、穂数「やや少なめ」(分けつが少ない状態)となりました。しかしながら、1穂当たりの籾数は多く、登熟期には日照時間が十分確保できたことから、総じて平年より「やや良」という結果に繋がりました。また、穂が濡れた状態が長く続いたことにより、北部地域を中心に「いもち病」が発生し、収穫量に影響が出ています。いもちが発生した場合は、収量に大きく影響を及ぼすので、予防散布として、基幹防除を徹底すること、また、田植え後に余った苗が、圃場内に置かれている場合(置き苗)は、速やかに撤去することが必要です。トビイロウンカについては、9月中旬までは観測されませんでした。9月中旬以降、飛来がありましたが、県内では軒並み収穫時期を迎えており、坪枯被害は確認されていません。近年、大発生しているイネカメムシについては、防除が徹底された圃場においては被害が少なかったものの、南部地域の一部で、イネカメムシの吸害痕が見られました。個体数は減少していると考えられますが、次年産においても注意が必要です。区で開催を予定しております稲作暦の説明会において、今年の病害虫発生状況や、来年に向けた栽培管理に関する情報発信を行う予定としておりますので、ご参加ください。なお、開催日程等につきましては、最 12月下旬から1月中旬にかけて、各地寄りの支店・営農センターまでお問合わせください。収穫が終わった圃場の管理は、来年の作付けを左右する重要なポイントです。「ガス湧き」による初期生育抑制を防ぐため、秋起こしを実施しましょう。土中で有機物が、微生物によって分解されるときに酸素が少なくなると発生する「メタンガス」がガス湧きの主な原因です。メタンガスは、地球温暖化の原因の一つである温室効果ガスとしても知られ、田植後の圃場で発生すると、初期生育(活着や分げつ)が抑制され、減収に繋がります。秋起こしを実施していない圃場は、今からでも遅くはありません。早急に耕うん作業を実施してください。1年間かけて、丹精こめて作ったお米です。一番おいしく食べるために、知っておきたいポイントをご紹介します。 「おいしい」という感覚は人それぞれ違います。一般には光沢と粘りがあって、冷えても硬くならず、甘みと香りがあるご飯が「おいしい」と表現されますが、全員に当てはまるわけではありません。しかし、タンパク質とでんぷんの含有量を分析することで、ある程度の食味の 11月号でもお伝えしておりますが、判断が可能となります。 「タンパク質」は炊飯時に、でんぷんの膨潤を抑えてしまうため、含量が高いと炊き上がりのふっくら感が低下し、「おいしくない」と判断されてしまいます。 「でんぷん」は、主にアミロースとアミロペクチンという2種類の成分で構成お問い合わせ 営農経済部営農販売課 ☎0848-20-2811され、粘りと硬さのバランスを司ります。アミロース含量が低いほど粘りが強く、高いほど硬めの食感となります。ちなみに、もち米のでんぷんは、すべてアミロペクチンで構成され、アミロースは含まれていません。日本人は粘りの強いお米、いわゆるアミロース含量の低いお米を好む傾向があり、コシヒカリ(約16%)が人気となる理由の一つです。保管すると、新米時の食味を維持することが可能となります。夏秋期に降雨が少なく、着色後に雨が多いと、しらぬひ、はるみ、清見などは、果皮障害の発生が心配されます。適期収穫を心掛けましょう。 15℃以下の低温及び湿度70~75%でJAカードを紛失されたら直ちにご連絡ください。盗難、紛失専用ダイヤル 0120-159674(24時間受付、年中無休)東尾道営農センター尾道北営農センター御調営農センター 向島営農センター因島営農センター世羅営農センター甲山営農センター世羅西営農センター 0848-56-12310848-29-96110848-76-22420848-44-21060845-25-61610847-22-11730847-25-50350847-37-7100 512 月
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