朔夏【中晩柑類の荒もぎ摘果】【灌水】【夏肥の施用 (2回目)】【病害虫防除】【八朔ヤニ果対策】大玉果実生産には、荒モギ摘果の時期と量が大切です。生理落果の終了する6月下旬頃から、品種ごとの適正葉果比の8割を目安に摘果しましょう。また、摘果と兼ねてかぶさり枝や込み入った枝を間引きましょう。◆八朔・紅八朔(葉果比80~100枚に1果)荒もぎ摘果終了時に、50~60cmのに2~3個着果させます。また、摘果時はハサミを使用して摘果しましょう。流れヤケ防止に枯れた果梗枝は摘み落としましょう。◆しらぬひ(葉果比100枚に1果)6月下旬に適正葉果比まで摘果し、大玉で酸の低い果実生産を行いましょう。樹勢維持のため、主枝先端は全摘果しましょう。摘果の目安は、20~30cmの2個着果させます。◆はるみ(葉果比80枚に1果)はるみは、生理落果が少ない品種です。そのため適正着果量まで摘果できず、次年度不作になる園地が多くなっています。はるみが毎年生らない人は、半樹摘果方法を取り入れましょう。方法は、豊作年のはるみに対し樹の半分を全摘果します。着果させる側は、葉果比80枚程度にします。範囲に1~範囲◆中晩柑類の薬剤摘果果実の平均横径が20mm程ム水溶剤1,000倍を散布することにより、小玉だけを落果させることが出来ます。詳細は指導員にご相談ください。中晩柑類は10日以上降雨が無い場合、度の時、ターましょう。みかんは、満開後60日まではしっかり灌水しましょう。満開60日から100日の間は、節水管理しましょう。果実肥大促進のため、梅雨が明ける前に施用しましょう。BB元気200を使用した園地では、夏肥の2回目は施用の必要はありません。極早生・早生みかんは施用しません。◆黒点病黒点病防除剤のジマンダイセン水和剤は累積降雨250mmもしくは散布後心掛けましょう。◆ミカンハダニハーベストオイルを葉裏にもかかるよう丁寧に散布しましょう。ジマンダイセンを混用散布する場合は乾きやすい日に散布しましょう。◆サビダニサビダニは定期的な防除が必要となります。6月はエルサン乳剤で防除しましょう。◆ヤノネカイガラムシ近年、ヤノネカイガラムシが増加傾向にあります。多発すると全滅が極めて困難になりますので、。エルサン乳剤またはトランスフォームフロアブルで防除しましょう。◆レモンの花アザミウマの防除6月から7月上旬頃に発生し甚大な被害が出ることがあります。遅れ花をよく観察し多発の場合は、スピノエースフロアブル等で防除しましょう。◆ゴマダラカミキリ対策モスピラン顆粒水溶剤400倍を主幹から株元へ散布します。いしじは、被害を受けやすいので注意しましょう。八朔のヤニ果は、ホウ素欠乏が原因と言われています。欠乏の原因は、乾燥や土壌PHが高過ぎるもしくは低過ぎるのが原因です。灌水や土壌管理を徹底しましょう。また、毎年発生が多い園では、マルポロン800倍を6月と7月に葉面散布しましょう。(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173品種残す果実ネーブル5~6枚の総状有葉果の2番果八5~8枚の単生有葉果甘しらぬひはるみ5枚以上の単生有葉果はるかレモン落とす果実直花果、扁平果、へそ大果直花果、裾なり、腰高果へそ大果、扁平果、遅れ花直花果、内なり果、キズ果直花果、内なり果内なり果、裾なり、天なり傷 果葉果比80~10080~1001008080~10080~10030ポイント裂果しやすい果実を摘果するヤニ果に注意する主枝先端全摘果6月に1発摘果隔年結果是正は半樹摘果が有効摘果時に芽つみを実施果実周辺のトゲ切り天なり果実摘果引っ付いた果実摘果摘果の目安10アール当たり20~30mmの灌水を実施し▲ヤノネカイガラムシ▲幼果期のヤニ果▲収穫期のヤニ果▲単性有葉果(新芽の先に1個果実がついているもの)中晩柑類(ネーブルを除く)は5枚~8枚の単性有葉果が高品質果実になります。30日が再散布の目安です。早めの防除を▲レモンの遅れ花に飛来したアザミウマ▲アザミウマ被害 清見 m 6
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