ええJAんおのみち7月号440
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7 月【水管理】【病害虫】水稲☎☎☎☎☎☎穂24日前~出穂後の開花期は、最も水つきあかりやコシヒカリ・あきさかりの極早生・早生品種については、7月下旬から8月上旬にかけて、中生以降の品種については8月上旬から下旬にかけて出穂期を迎えます。出穂の前段階にあたる幼穂形成期出)  (              6が必要な時期ですので、ポイントをおさえた適切な管理をしましょう。・出穂後5~15日は最も高温障害に対する感受性が高くなります。出穂前後20日、気温が高い様ならかけ流しを行う。・その後は、間断灌漑で適度に酸素を供給し、根の力を落とさないように心がけましょう。・落水は、出穂後30日頃(出穂日からの積算温度1,100℃)を目安としますが、落水後、高温・乾燥が続く場合は走り水等を行いましょう。早期落水による品質低下には十分注意してください。◆紋枯病高温で発生しやすく、湿度が高くなると病気が広がりやすくなります(侵入最適温度30~32℃、湿度96%)。特に窒素過多の場合は、被害が大きくなります。紋枯病の菌は土の中で越冬しますので、前年に発生した圃場では本年度も発生する確率が高いので注意が必要です。特に注意が必要な圃場は・施肥が多く大株になった圃場・密植した圃場です。出穂前の基幹防除だけではなく、定期的に圃場を見てまわり、株の中や株元に・1株の植付け本数が多いイネ発生が確認されたら「バリダシン粉剤」等で随時防除を行ってください。◆いもち病夏季の低温・長雨・日照不足の環境で発生しやすくなります。紋枯病と同様に、窒素過多の場合は被害が大きくなります。葉いもちに対する薬剤防除は発生初期ほど効果が高くなります。穂いもちの発生は、直接収量に影響を及ぼすので、予防散布として、出穂前後の基幹防除を徹底してください。田植後に余った苗が、圃場内に置かれている場合(置き苗)は、いもち病の発生源となりますので、速やかに撤去しましょう。◆カメムシ類出穂期では、斑点米の発生原因となるカメムシ等の被害にも注意しなくてはなりません。乳熟期の吸汁の害が多く、斑点米として農産物検査で問題となる害虫です。適正な防除と草刈りを心がけましょう。対策としては・圃場周辺の適期草刈り・出穂期~乳熟期にかけての防除が基本です。出穂期に使用する「スタークル粒剤」は粉剤より長期間効果があります。畦畔等の草刈り時期は、水稲の出穂開花時期の少なくとも2週間前までに終了するようにしましょう。穂ばらみ期以降の草刈りは、カメムシ類を水田に追い込むことになるので行わないようにしましょう。◆ウンカ類トビイロウンカは、偏西風によって日本に飛来し、坪枯れによる大きな被害を及ぼします。年によって飛来数やタイミングが異なるため早期予測が困難であることから、県が発表する最新の予測情報を常に確認する必要があります。トビイロウンカ飛来に関する情報が発表され次第、各営農センター窓口に注意喚起の案内を掲示いたしますので、ご確認ください。その他病害虫に対する農薬・時期等は「稲作暦」を参考にしてください。また、発生する病害虫は、その年の天候に大きく左右されるので、病害虫に対する情報には十分注意してください。(向島営農センター)☎0848-44-2106 (因島営農センター)☎0845-25-6161 (世羅営農センター)☎0847-22-1173東尾道営農センター尾道北営農センター御調営農センター 向島営農センター因島営農センター世羅営農センター0848-56-12310848-29-96110848-76-22420848-44-21060845-25-61610847-22-1173▲葉いもち病斑▲斑点米

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