ええJAんおのみち7月号440
9/16

か◆摘き果奇形果・変形果・病害虫被害果・小玉果を摘果してください。◆水分管理柿は乾燥に弱いので、乾燥させないように定期的に灌水を行い、果実肥大を図りましょう。今年は平年に比べ非常に遅い梅雨入りとなりました。梅雨入り後は定期的な雨が期待できますが、晴れた日が続くようなら灌水するなど乾燥対策が必要となります。中国地方の梅雨明けは例年だと7月に注意しましょう。この時期は急激な降雨や日照りによって、環境の変化が大きく、作物にストレスを与えます。株元にもみ殻などを敷いてやると乾燥防止、地温上昇の抑制などの効果が期待できます。また病気の原因となる泥跳ねも軽減できます。トマトやピーマンなどは夏野菜とい【夏季の管理】家庭菜園う分類から暑さに強いイメージがありますが、実際の生育適温は概ね20~28℃となっています。近年の夏は気温が30℃を超えるのが当たり前で夏野菜にとっても厳しい環境と言わざるを得ません。次に挙げる項目を参考に、少しでも快適な環境を整えて夏を乗り越えさせましょう。◆整枝・誘引気温が上がるにつれ生育も旺盛になります。株のサイズに合わせて、支柱やネットに誘引し直しましょう。また、込み入った部分は間引いて風通しを良くしてください。樹勢が弱ってくると実の付きが悪くなり、果実の太りも悪くなります。そのような場合は一度実を全て取り除き樹勢の回復に努めます。◆灌水・追肥収穫期に入った野菜は、水の要求量も                    9多くなっています。先月よりも水量を増やして灌水してやりましょう。早朝の灌水が難しい場合は、夕方気温が下がってから灌水してください。追肥については、少量を定期的に施用して株が弱らないよう管理します。株が弱った場合は、速効性のある液肥や化成肥料を使って、樹勢の回復に努めましょう。◆果実に現れる異常について果実には様々な異常が現れます。代表的な症状をいくつか紹介しますので、参考にしてください。・窓あき果花芽分化・発育過程で5~7℃の低温に遭遇すると多発する。多水分、多肥で助長される。・尻ぐされ果カルシウム不足、灌水不足で発生しやすい。・曲がり果乾燥、日照不足、着果数が多くて養分の競合の多いときに発生する。◆病害虫対策梅雨が明けて晴れた日が多くなるにつれ、害虫が増えてきます。家庭菜園ではなるべく農薬を使いたくない方が多いと思います。手間はかかりますが、補殺して密度を減らすのも大切です。葉裏などを観察すると卵が見つかることもありますので、これも処理しましょう。また、テントウムシやカマキリなど肉食性の虫を作物上に住まわせるのも効果的です病害の予防については、上でも挙げたもみ殻や、通気性の確保が効果的です。また、人間と同じで元気な個体は病気にも強いので、株の勢いを維持するのが一番の予防になります。大変暑い時期の作業となります。熱中症には充分注意し、こまめな休憩と水分補給を心がけましょう。農産物直売所 ええじゃん尾道 尾道店・向島店地域の“旬”と“うまい”をお届けします。尾道店 ☎0848-55-9048 午前9時から午後6時まで営業 向島店 ☎0848-20-6008 午前9時から正午まで営業▲曲がり果▲ヨトウムシの卵塊▲尻ぐされ果▲窓あき果19日ごろです。梅雨明け後は高温や乾燥

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る