【土づくりの必要性】【土づくり対策】◆秋起こし収穫後の圃場に残っている株や稲わらを圃場にすき込み、腐熟させることで、ケイ酸成分等を土壌に返してやることができます。効果を高めるため、稲わら腐熟促進資材を施用しましょう。稲わら腐熟促進資材の施用時期は、地温が高いうちに行いましょう。1回目はトラクターの走行スピードを上げ、浅く掻いていきます(10㎝程度)。土と稲わらを混ぜるような感覚で行ってください。2回目以降は走行スピードを下げ、深く耕起します(18㎝程度)。作土層全体を撹拌することで、下層に溜まっているミネラル成分を上層に引き上げます。土づくり資材を投入する場合は、耕起前に施用してください。◆有機物を施用有機物が分解されると腐植が生成されます。腐植の少ない土は、地力が低下し保肥力も弱くなるため秋落ちしやすくなり、圃場が硬くしまり、砕土も難しくなります。有機物(堆肥等)を投入し、腐植の生成を促しましょう。◆土づくり資材を散布肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外にも、植物が生育するためにはミネラル成分も大事な要素です。毎年圃場にはミネラル成分を補給していくようにしましょう。また、イネは他の植物と違い、ケイ酸を選択的にたくさん吸収する植物です。高温障害や充実不足及び倒伏を防ぐ意味でも、バランスよく資材の活用を行っていましょう。◆ガス湧き防止土中で有機物が微生物によって分解されるときに酸素が少なくなると発生する「メタンガス」がガス湧きの主な原因です。メタンガスは、地球温暖化の原因のである温室効果ガスとしても知られ、田植後の圃場で発生すると、初期生育(活着や分げつ)が抑制され、減収に繋がります。次年度の田植えまでに稲わらを分解しガス湧きを抑制するには、前述の秋起こしと、稲わら腐熟促進資材の活用が有効です。収穫後の株や稲わらがそのまま残っている圃場では、早急に秋起こしを実施してください。本年度の温州みかんは、不作樹が多くなっています。年内に夏秋梢を切除する水稲柑橘☎☎☎☎☎☎近年では気象の変動が大きくなっており、高品質・良食味米を安定して生産することが難しくなってきています。異常気象に耐えるためにも、稲に必要な養分や水分を十分に供給できる土壌を目指して、積極的に「土づくり」を行いましょう。また、秋起こしを実施せずひこばえが伸びた圃場は、イノシシやシカの餌場となってしまいます。次年産に向けた「土づくり」と「獣害リスク低減」対策として、今からできることを実践していきましょう。 「イネは土で作れ」といわれるように、土づくりは、圃場管理の基礎となるものです。水稲の収量は地力に依存する割合が大きく、中でも土壌有機物の割合が大きくなっています。土の力(地力)を向上させることによって・天候不順に影響されにくい生育。・病害虫に対して抵抗性が高い生育。・安定した収量や高い品質。が期待できます。 4・漏水する。◆こんな土は要注意!・作土が浅く、土が硬くなっている。・毎年収量が上がらない。収量が変動しやすい。・秋落ちを起こしやすい。地力の向上とともに、病害(紋枯病・稲こうじ病等)の発生した圃場では、病原菌の越冬を防ぐため、稲わらの持ち出しを行い、来年度の発生を抑制しましょう。1つローンセンター住宅ローンをはじめマイカーローンなど、各種ローンについてお気軽にご相談ください。住宅ローンをはじめマイカーローンなど、各種ローンについてお気軽にご相談ください。☎0848-36-5444 (月曜日から金曜日(祝祭日・年末年始は休み)の9:00〜17:15)☎0848-36-5444 (月曜日から金曜日(祝祭日・年末年始は休み)の9:00〜17:15)田んぼの断面図東尾道営農センター尾道北営農センター御調営農センター 向島営農センター因島営農センター世羅営農センター0848-56-12310848-29-96110848-76-22420848-44-21060845-25-61610847-22-117311 月
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