もも な植し栽間隔が狭い園では、必ず間伐を行【整枝・剪定】【剪定】【土づくり】今年も残りわずかとなりました。収穫の終わった畑は手入れをして、来年の作付けに備えましょう。植物が健康に生きるためには、土が健康でなければいけばいけません。定期的に堆肥や土壌改良資材を投入して、土の状態を調整しましょう。◆堆肥の役割①土の物理性を改善します。畑がふかふかになり、根張りが良くなります。また保水性・排水性がともに向上します。肥持ちも良くなります。②病害虫に強くなります。堆肥の投入により微生物の種類が増えることでお互いが影響し合い、異常繁殖を防ぐことが出来ます。③様々な微量要素が供給できます。◆堆肥の使用方法1㎡当たり20㎏を基準に施し、よく混和させます。畑になじませるためにも、植付けや種まきの1カ月前には施用しましょう。◆堆肥を選ぶ際の注意点様々な種類の堆肥がありますが、完熟したものを使用するのが基本となります。【タマネギの管理】家庭菜園う。混んでいるからといって剪定で樹を切りつめますと強剪定となり、強樹勢になってしまうので注意してください。樹形にとらわれすぎず、樹勢に応じて加減することが大切です。生育中、樹冠内部まで日照が確保できるようにします。◆注意する害虫コスカシバい、園内に日光が差し込むようにしましょう。混み合ったままでは、樹勢の低下だけでなく収量の低下や、病害虫が多発しやすくなるなどの影響があります。主枝と亜主枝をしっかりと認識して、樹勢のバランスを見ながら、剪定を行ってください。◆灌水なしの根は冬の間も養水分を吸収し、腋芽の花を作っています。乾燥しないように12月中は10日に1回10㎜程度の灌水を行ってください。悪臭のするものや、水分の多いものは、未熟な可能性が高いので注意が必要です。また、鶏糞は堆肥というよりは肥料に近いので、堆肥としては使用しないでください。◆石灰資材の役割土壌酸度、pHを調整します。土は基本的に酸性の性質をもっており、野菜にとって好適な弱酸性~中性に調整するためには石灰質が必要です。雨などによっても土壌酸度は酸性に傾いていくので、作付けごとに石灰資材を投入しましょう。◆石灰資材の使用方法1㎡当たり100~150gに施します。畑を使用する2週間前には施用して、よく混和させましょう。石灰資材は、一般的に苦土入りの製品を使用することが多く、石灰石を砕いた『苦土石灰』や、カキガラを原料とした『マリンカル』、鉄を作る際に出る転炉さいを利用した『粒状ミネGスーパー』などがあります。◆雑草の防除冬の間は、雑草の生育も鈍くなります。今の間に処理を行っておくと春以降の作業が楽になります。種が落ちる前に畑の雑草を抜き取りましょう。草があまりに多い場合は、除草剤の使用も考えられます。堆肥や石灰を入れる前に早めに散布しましょう。を基準1000やベトファイター顆粒水和剤等を雑草はどうしても生えてきますが、小さいうちに抜き取ることで徐々に密度を減らすことが出来ます。大変ですが、小まめな作業を心がけましょう。◆追肥定植後1カ月を目途に追肥を行います。1㎡当たり化成肥料を一握り程度施します。◆病気の予防タマネギの代表的な病気としてベト病が挙げられます。秋から冬にかけて感染し、暖かくなった春に曇天が続くと大発生することがあります。発病すると枯死したり生育が著しく劣ります。また、収穫したタマネギもすぐに腐敗してしまいます。昨年被害を受けた圃場は、ダコニール散布して防除を実施しましょう。※写真は全てルーラル電子図書館より引用営農相談農業に関することなら専門的なことから家庭菜園まで、お気軽にご相談ください。JAは、新たに農業を始められる方も支援しています。(東尾道営農センター)☎0848-56-1231 (尾道北営農センター)☎0848-29-9611 (御調営農センター)☎0848-76-2242▲患部に発生した分生胞子▲全身感染株の様子 7
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