産地を守る人々
AGREADERS ~我々が農業を引っ張る~
見た目と味とのギャップが楽しい因島田熊町の「はるか」
因島田熊町 岡野 達二さん(75歳)因島は八朔の産地として有名ですが、八朔以外にも人気の柑橘がたくさん。中でも近年特に注目されているのが「はるか」。見た目はレモンのような黄色で酸味が強そうですが、食べてみるとびっくり!全く酸味を感じさせないハチミツのような甘さが口に広がります。
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AGREADERこだわりの“はるか”
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こだわりの“はるか”見た目はレモンのような黄色ですが、食べると全く酸味のないハチミツのような甘さが自慢の「はるか」。日当たりと水はけの良い温暖な因島の土地柄が、様々な柑橘をおいしく育ててくれます。
皮が硬くて種の多いはるかを、おいしく食べられるおすすめの切り方が「はるカット」です。まずはヘタの部分を切った後、その面を下にしておしりの輪に沿って種の多い芯の部分を残すようにカットしていきます。とても簡単なので、はるかを食べるときにはぜひ試してみてくださいね。
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10種類以上の柑橘を栽培爽やかな甘みが魅力の「はるか」
眼下には瀬戸内海、遠くには四国山脈を望む山の斜面にある岡野達二さんの畑。岡野さんは「きつくなったよ」と言いつつも、勾配の急な斜面をすいすいと歩いて行きます。
ここを含めた2か所の畑(約80アール)で様々な柑橘を栽培する岡野さん。その種類を聞くと「早生温州に普通温州、大津、ネーブル、八朔、いしじ、紅八朔、はるみ、はるか、レモン…」とまだまだ続き、その数は10種類を優に超えます。
中でも近年、人気を集めているのが「はるか」。岡野さんは「女性が好む、爽やかなハチミツのような甘みが特長」と話します。
この甘みの秘訣が収穫後に行う「予措(よそ)」という作業です。予措とはその漢字の通り予め行う措置のことで、はるかの場合は3月中旬からの出荷を前に、糖度を高めるために行います。12月中旬の収穫後、風通しの良い場所に置き、重量が7%減るまで予措をすれば、水分が抜けてその分糖度も上がるそう。
この日、岡野さんが糖度を測ってみると「14度」との数字が。これはかなり高い数字だとか。さらにはるかには酸味がないため、よりいっそう甘く感じるのです。「皆さんに喜ばれるものをこれからも作り続けたい」
岡野さんは栽培で「剪定」と「防除」を重視していると言います。「2月から5月にかけての剪定で枝の整理をしておかないと、いっぱい実がなりすぎたり、実にキズがついたりするからね。花が満開になる5月には防除して、害虫が(花の)真ん中の芯をかじってできるキズ果が出るのを防ぐよ」
はるかだけで250本はあるという畑を、普段は奥様と2人で管理していると笑う岡野さん。今後の目標を伺うと、「皆さんにおいしいと喜ばれるものをこれからも作っていきたいね。今75歳だけど(笑)、まだまだ新しい品種も取り入れたい。90歳で畑をされている方もいるので、自分もあと10年は頑張りたいね」と力強く話してくれました。
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