広報誌・産地を守る人々

JA尾道市管内は「日本の縮図」と言われ、瀬戸内海の島しょ部・沿岸部から中国山地の世羅高原まで多様な立地条件や気象条件の下で形成されてます。
実際に、柑橘、米、わけぎ、もも、ぶどう、なしなど多様な農畜産物が生産されています。広報誌では、管内で農畜産物に携わるスペシャリストを紹介しています。

産地を守る人々

AGREADERS ~我々が農業を引っ張る~

「耕畜連携」で循環型農業を目指す新ブランド米「せらにし あきさかり」

世羅郡世羅町 [おぐにフィールド] 代表 小迫 高 さん(70歳)

昨年、世羅町で新しいブランド米「せらにし あきさかり」が誕生しました。この米を栽培するのが、世羅町にある4つの農事組合法人でつくる連携組織「おぐにフィールド」です。代表を務める小迫高さんに「せらにし あきさかり」にかける思いなどをお聞きしました。

  • AGREADER こだわりの「せらにし あきさかり」

    AGREADER
    こだわりの「せらにし あきさかり」

    コシヒカリの孫にあたる「あきさかり」。小迫さんはその食味を「米粒がしっかりしていて、ほどよい粘りが自慢」と表現します。現在は、ええじゃん尾道や、とれたて元気市で販売中です。

    • 昨年は42トンを生産。ドローンを使った防除を実施するなど、「新しい挑戦が楽しい」と小迫さんは笑顔。

    • 地域に愛されるお米になることを願って、ブランド名に「せらにし」を入れたのが一番のこだわり。

  • 収量も食味も上々
    「せらにし あきさかり」

    「小国地区の農業分野で、未来に続くしくみを創造し、豊かな農村と美しい環境を次代にバトンタッチする。」そんな理念のもとに生まれたのが「おぐにフィールド」です。代表の小迫さんは「農家の人手不足は深刻です。4つの組織が連携して大きな枠組みで農業を考えることで、持続可能な農業を目指していきたい。」とその狙いを語ります。
    おぐにフィールドの取り組みのひとつが、新ブランド米「せらにし あきさかり」の生産です。農林水産省の平成30年鶏卵流通統計調査によれば、広島県の鶏卵の生産量は全国で5位。「この畜産が盛んな地域性を踏まえ、町内の養鶏業者の方々と協力し、循環型の農業ができないかと考えたのが、鶏ふんを肥料にした米の生産です。養鶏業者にとっても鶏ふんを焼却処分する費用が省けますし、テストの結果、米の収量も食味も化学肥料を使った場合と比べても同等以上でした。昨年は7ヘクタールの田んぼで42トンを生産。現在は、ええじゃん尾道や、とれたて元気市(広島市)で販売しています。」と小迫さん。

    「誰もがやりがいを持って
    働ける農業」にするためにできること

    小迫さんは県の職員として農業の指導をするなど、長年農業に関わってきました。農家の高齢化や人手不足で農業の維持が厳しい状況にある中、おぐにフィールドという大きな枠組みを活用した新しい取り組みに意欲を見せます。
    「農業にはいろいろな作業があるので、高齢者や障がい者なども含めた多様な人が参加できるようにすれば、みんなが活躍できます。それが『農福連携』です。また近年よく聞く加齢に伴う身体的、認知的機能の低下『フレイル』の予防にも、人と交わり体を動かす農業は有効だと考えています。若い人の待遇を保障し、将来の指導者として育成していくしくみもしっかり作っていきたいですね。」
    小迫さんが思い描くのは、「誰もがやりがいを持って働ける農業」。その実現に向かって前を向きます。

広報誌

広報誌 JAおのみち広報誌 JAおのみち
【電子ブック推奨環境】
  • パソコン OS:Windows 7 以降、Mac OS X 10.9以降
    ブラウザ:Internet Explorer11以降、Edge 最新版、Firefox 最新版、Safari 最新版、Chrome 最新版
    通信環境:ブロードバンド以上
  • スマートフォン/タブレット
    1. iPhone/iPad
      OS:iOS9以上
      ブラウザ:Safari
    2. Android
      OS:Android OS 4.4.4以上
      ブラウザ:Chrome
      ※メンテナンス等により、一時的にサービスを中断する場合がありますので、予めご了承ください。

2020年(令和2年)広報誌バックナンバー