広報誌・産地を守る人々

JA尾道市管内は「日本の縮図」と言われ、瀬戸内海の島しょ部・沿岸部から中国山地の世羅高原まで多様な立地条件や気象条件の下で形成されてます。
実際に、柑橘、米、わけぎ、もも、ぶどう、なしなど多様な農畜産物が生産されています。広報誌では、管内で農畜産物に携わるスペシャリストを紹介しています。

産地を守る人々

AGREADERS ~我々が農業を引っ張る~

料理に彩りを添える名わき役緑鮮やかな きぬさやえんどう

尾道市因島重井町 村上 弘郁 さん(66歳)

昨年11月に行われた皇位継承の儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」で、広島県を代表して供納されたのが因島のきぬさやえんどう(以下きぬさや)です。今回は高品質で知られるきぬさやを作る村上弘郁さんに、生産者の思いをお聞きしました。

  • AGREADER こだわりの「きぬさやえんどう」

    AGREADER
    こだわりの「柑橘」

    因島のきぬさやは「小さくて薄い」「形がいい」と市場でも評価され、関西の高級料亭などで重宝されているそうです。選別基準が高く、選別には時間が掛かりますが、その品質の高さが自慢です。近年は因島の知名度を生かし、スナップエンドウも人気です。

    • 6センチ~7.5センチがA品。小ぶりで薄く、シュッとした形が因島のきぬさやの特長です。

    • 平成時の大嘗祭でも供納されたというきぬさや。料理をさり気なく上品に引き立てます。

  • 料理の格を上げるきぬさやを
    作り続ける因島のプライド

    2019年は30年以上にわたる平成の時代が終わり、「令和」の時代が始まった節目となる年でした。天皇の代替わりに伴い11月に行われた伝統的な皇位継承儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」では、儀式の供え物として全国各地から特産の農水産品が集められ、広島県からはきぬさや、西条柿、レモンが供納されました。
    因島では昭和60年ごろからきぬさや栽培が盛んになってきたといわれています。現在は関西地方を中心に出荷、京都の料亭などでも使われる品質の良さが自慢です。
    一般的に料理の彩りとして使われるきぬさやは、薄く小ぶりで、シュッとした姿形が好まれます。村上さんは「茶碗蒸しや煮物などに、きぬさやが1つ2つのっているだけで料理の見栄えが良くなるよね。先輩方からは、『きぬさやは料理の格を上げる作物なんだぞ』と教えられました。プライドを持って作ってきた方々の思い、因島のきぬさやのブランド力といったものを少しでも引き継いでいければ。」と話します。

    自然の中でやる仕事の厳しさは
    あるけれど、ストレスはなし

    「昨年は渇水で生育が全体的に遅れていた。」と話す村上さん。普段は夫婦2人で作業し、収穫は9月の終わりごろから霜が降りるまで続くそうです。
    これまで約30年のキャリアを持つ村上さんに、農業の魅力を聞くと「ストレスがないよね。」と笑顔。「大雨、台風…自然の中でやっている厳しさはもちろんあるよ。毎年、天気はもちろん、畑も苗の状況も違うしね。いい時(作物がたくさんなる)には毎日収穫せんといけんし、いつ霜が降りるかもわからんし、時間的に拘束される面もあるけど、それなりに融通が利いて自由になるのがこの仕事のいいところだね。」
    「失敗もいっぱいしてきた。」と笑いながら、近年も苗の植えつけ方を変えてみるなど、まだまだチャレンジを続ける村上さん。「いかに手際よく、いいものを作るか。」その意欲は衰えません。

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